木津川市で給食費など5400万円不足の小学校はどこ?校長が自腹補填した理由や13年間発覚しなかった経緯も

京都府木津川市の市立小学校で、給食費や教材費などの学校徴収金に約5400万円もの資金不足が生じていたことが明らかになりました。

元事務職員だけでなく校長まで私費で多額を補填していたことから、「どこの小学校なのか」「なぜ13年間も発覚しなかったのか」と疑問の声が広がっています。

これまでに判明している経緯や、市教育委員会の過去の説明なども含めて詳しく見ていきます。

目次

木津川市で給食費など5400万円不足の小学校はどこ?

今回問題が発覚したのは、京都府木津川市にある市立小学校です。

しかし、2026年11月3日時点で、木津川市教育委員会や主要メディアの報道では学校名は公表されていません。

校長の氏名についても明らかになっておらず、現時点で特定の小学校や人物を断定できる情報は確認されていません。

項目判明している内容
場所京都府木津川市
学校木津川市立の小学校
学校名公表されていない
校長名公表されていない
問題が始まった時期2012年度ごろから
資金不足総額約5400万円
主な対象給食費や教材費などの学校徴収金
発覚2026年6月

木津川市には複数の市立小学校がありますが、元事務職員の勤務歴などから学校名を推測して断定するのは適切ではありません。

学校名については、今後の市教育委員会の発表などで新たに明らかになる可能性があります。

なぜ約5400万円もの資金不足が発生した?

今回の問題は、学校のお金約5400万円が突然なくなったというものではありません。

市教育委員会によると、元事務職員が保護者から徴収する給食費や教材費などについて、未納が発生した際の督促などを適切に行っていなかったことが原因とされています。

同校では、給食費や教材費などを毎月、保護者の口座から引き落とす形で徴収していました。

しかし、残高不足などによって引き落とせなかった場合には、本来であれば未納者を把握して支払いを求める必要があります。

それが適切に処理されないまま、未納分が長期間積み重なっていったとみられています。

元事務職員は2012年度からこの小学校に勤務し、2025年3月に退職しています。

報道では、元事務職員は市教育委員会に対し、業務に行き詰まることがあり適切に処理できなかったという趣旨の説明をしているとされています。

一方で、現時点では学校徴収金を元事務職員が私的に使ったという事実は確認されていません。

いわゆる横領事件として約5400万円が消えたのではなく、本来徴収するべきお金を回収できない状態が積み重なり、学校会計に大きな不足が生じたという点が重要です。

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校長と元事務職員はなぜ自腹で補填した?

今回特に注目されているのが、未納による不足分を校長と元事務職員が自分のお金で補填していたことです。

報道によると、元事務職員は約2000万円、校長は少なくとも約1700万円を私費から補填していました。

人物私費で補填したとされる金額
元事務職員約2000万円
校長少なくとも約1700万円
市教委への報告なしで補填された額約3700万円

朝日新聞の報道では、市教育委員会に報告しないまま約3700万円が私費で補填されていたとされています。

一方、別の報道では、問題発覚後に校長がさらに約900万円を補填し、元事務職員と校長による補填額が合計約4600万円に上るとされています。

このため、「3700万円」と「4600万円」という数字が報道によって出ていますが、補填した時期や集計範囲の違いによるものとみられます。

校長は「学校運営を複雑にしたくなかった」と説明

校長が多額の私費を投入した理由についても明らかになっています。

校長は「学校運営を複雑にしたくなかった」という趣旨の説明をしていると報じられています。

また、大ごとにせず、自分が立て替えることで校内で問題を収めたいと考えていたという趣旨の説明も伝えられています。

つまり、校長自身が給食費などを使い込んだために返済していたわけではありません。

未納によって足りなくなった学校徴収金を、問題として表面化させずに私費で埋めていたという構図です。

ただし、市教育委員会はこうした処理そのものが適切ではなかったとしています。

未納が発生した場合には正式な手続きで対象となる家庭に請求し、必要に応じて教育委員会などへ報告することが求められるためです。

なぜ13年間も発覚しなかった?

今回の問題で大きな疑問となっているのが、2012年度ごろから続いていた資金不足が、なぜ長期間にわたって表面化しなかったのかという点です。

元事務職員は2012年度から2025年3月まで同校に勤務していました。

約13年間にわたって学校徴収金の未納が積み重なり、その不足分を私費で補填する処理が続いていたとみられます。

約5400万円を13年間で単純に割った場合、1年間あたり400万円を超える規模になります。

もちろん毎年同じ金額の不足が発生していたとは限りませんが、かなり大きな金額が長期間にわたって積み重なったことになります。

木津川市は以前から給食費の未納額を検査していた

さらに注目されるのが、木津川市教育委員会が過去に給食費の未納状況を確認する仕組みがあると説明していたことです。

2021年に開かれた木津川市教育委員会の会議では、給食費の未納額について各学校で管理していることが説明されています。

さらに学校教育課と給食センターの職員が学校を訪問し、収納状況などを検査していることも明らかにされていました。

例年秋ごろには、児童や生徒から集めた金額と給食センターへの送金額を確認し、未納額もチェックしているという説明もされています。

つまり、給食費の会計をまったくチェックする仕組みが存在しなかったわけではありません。

それにもかかわらず、今回の問題が長期間表面化しなかったことになります。

ただし、なぜ過去の検査で今回の資金不足を確認できなかったのかについては、現時点で詳しい原因までは公表されていません。

元事務職員や校長が私費を入れることで帳簿上の不足が見えにくくなっていた可能性も考えられますが、この点は市教育委員会の詳しい調査結果を待つ必要があります。

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問題は2026年6月になぜ発覚した?

長年続いていた問題が表面化したのは2026年6月です。

報道では、給食費が学校から給食センターへ納付されていないことが確認され、市教育委員会への報告につながったとされています。

元事務職員はその前年となる2025年3月に退職していました。

そのため、長期間同じ事務職員が担当していた徴収業務の体制が変わったことと発覚時期が近いことになります。

ただし、元事務職員の退職そのものが発覚の直接的な原因だったと市教育委員会が断定しているわけではありません。

現時点で確認できるのは、2026年6月に学校徴収金の不足が明らかになり、調査によって2012年度ごろまで問題がさかのぼったということです。

市教委が校長に残額の支払いを求めているのはなぜ?

もう一つ議論になっているのが、市教育委員会が校長に対して残額の支払いを求めていることです。

市教育委員会は、今回の処理について「不適正な処理で管理監督責任があった」という趣旨の説明をしています。

校長が不足分を私費で穴埋めしていたこと自体についても、本来行うべき報告や未納者への対応をせずに問題を内部で処理していたとして、責任を問題視しているとみられます。

ただし、市教育委員会が支払いを求めていることと、校長個人に不足額すべてを法的に負担する義務が確定していることは同じではありません。

今後、市教委がどのような根拠で残額を請求するのかも注目されそうです。

残っているのは約800万円?

報道されている約5400万円の資金不足に対し、私費での補填が合計約4600万円まで行われたとすれば、単純計算では約800万円が残ることになります。

ただし、市教育委員会が現在校長に具体的にいくらの支払いを求めているのかについては、報道内容に違いもあり注意が必要です。

「校長が1700万円を払ったうえ、残り3700万円もすべて支払うよう求められている」という意味ではありません。

未納だった保護者には請求しないの?

今回の報道を受け、「本来は未納だった保護者に請求するべきではないか」と疑問を持つ人も少なくないようです。

木津川市教育委員会によると、本来、学校徴収金に未納があった場合には対象者を把握して請求することになっています。

一方、経済的な理由で支払いが難しい家庭については、就学援助制度を利用できる場合があります。

木津川市でも、経済的な理由で就学が困難な家庭に対し、学用品費や学校給食費などを援助する制度があります。

そのため、本来であれば未納が確認された時点で家庭の状況を確認し、支払いを求めるのか、就学援助につなげるのかといった対応を進める必要がありました。

しかし今回は、その手続きが十分に行われないまま私費による補填が続いたとされています。

なお、未納となった家庭が何世帯あるのか、過去の未納分を今後どこまで請求するのかなどは明らかになっていません。

未納のすべてが意図的な支払い拒否だったのか、経済的事情などがあったのかについても判明していないため、現時点で保護者側の事情を一括して判断することはできません。

今回の問題で今後焦点になりそうなこと

今回の問題では、元事務職員による徴収事務だけでなく、学校側や市教育委員会のチェック体制も検証されることになりそうです。

特に、市教育委員会が過去に未納額や学校から給食センターへの送金額を定期的に検査していると説明していた中で、なぜこれほど大きな不足を長期間把握できなかったのかは重要なポイントです。

校長と元事務職員が多額の私費を投入したことで不足が表面化しにくくなっていたのか、それ以外に会計管理上の問題があったのかは、今後さらに説明が求められる部分でしょう。

また、未納だった学校徴収金を誰が最終的に負担するのか、校長への請求がどのように整理されるのかについても注目されます。

まとめ

  • 木津川市の市立小学校で、給食費や教材費など約5400万円の資金不足が発覚した。
  • 2026年11月3日時点で、問題となった小学校名や校長名は公表されていない。
  • 元事務職員は2012年度から勤務し、未納者への督促などを適切に行っていなかったとされる。
  • 元事務職員は約2000万円、校長は少なくとも約1700万円を私費で補填していた。
  • 報道によっては、発覚後の補填を含め合計約4600万円が私費で補填されたとされている。
  • 校長は、学校運営を複雑にしたくなかったという趣旨の説明をしている。
  • 木津川市では以前から給食費の収納額や未納額を検査する仕組みがあったが、なぜ長期間発覚しなかったのか詳細は明らかになっていない。
  • 市教育委員会は校長の管理監督責任を問題視し、残額の支払いを求めている。
  • 未納となった家庭への今後の請求方法や最終的な負担については、引き続き確認が必要となる。

約5400万円という大きな資金不足が生じるまで問題が長期間表面化しなかった背景には、未納への対応だけでなく、学校内の会計管理や市教育委員会のチェック体制にも検証すべき点がありそうです。

今後は、未納分の最終的な負担先や校長への請求の扱い、さらに再発防止策について、木津川市教育委員会がどこまで詳しく説明するのかが注目されます。

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