静岡県沼津市にある私立・桐陽高等学校(読み:とうようこうとうがっこう)に関係するとされる授業中の動画が、X(旧Twitter)で話題になっています。
動画では、教員が生徒に対して厳しい口調で注意する様子や髪を掴むような仕草が見られ、「体罰ではないか」と心配する声が広がりました。
この記事では今わかっている情報をもとに動画の内容や拡散の流れSNSの反応、そして学校の対応状況をわかりやすくまとめます。
※なお、未成年の保護を最優先とし動画や画像の掲載は行っていません。
桐陽高校の“体罰疑惑”動画とは
問題となっているのは授業中とみられる教室で撮影された短い動画です。
居眠りしていたとされる生徒に対して男性教員が立ち上がるように促し、強い口調で注意しながら髪を軽く掴むような動作をする様子が映っています。
投稿によれば「何寝てんだよ!」という発言もあったとされますが撮影の前後の流れや文脈、編集の有無、撮影者の意図、正確な日時は不明です。
このため当初はあくまで「体罰疑惑」として議論されている段階でしたが、のちに学校が体罰の事実を認める公式文書を公表しています(※後述)。
拡散から現在までの時系列
- 2025年10月30日(木)夜:著名なXアカウントが動画を投稿。短時間で拡散し大きな注目を集める。
- 2025年10月31日(金)午前:まとめサイトやSNS投稿で取り上げられ賛否の声が急速に広がる。
- 2025年10月31日(金)午後1時時点:学校公式サイトやInstagramでは、本件に関する正式なコメントは未確認。
- 2025年10月31日(以降):学校公式サイト上に「本校教師による生徒への体罰について」という文書が掲載され授業中の体罰の事実と謝罪、教師の自宅謹慎などが説明された。
今後、学校や所管機関から公式な説明が出る可能性があります。
※拡散された動画について桐陽高校は公式サイトで「本校教師による生徒への体罰が授業中にあった」と説明し謝罪と再発防止策を公表しています。
SNSの賛否
X等の投稿文を短く引用にしていますが、SNSの反応は次の通りです。
批判の声
「髪を掴むのはやりすぎ」
「『退学届持ってこい』は脅しに聞こえる」
「暴力行為はどんな理由でも許されない」
慎重な意見
「切り取られた一場面だけで判断するのは危険」
「経緯や背景を知らないまま断定するのは早い」
理解を示す意見
「昔はこれくらい普通だった」
「厳しさも教育の一部では?」
「教師の指導力を奪うような風潮も考えもの」
拡散を懸念する声
「動画がすごい勢いで広がっている」
「情報が不確かなまま記事が増えているのが気になる」
SNSでは「やりすぎでは」という批判的な意見と「判断は早い」という慎重な見方が分かれていました。
当初は「まずは学校側の説明を待ちたい」という声も多く見られましたが、現在は学校の公式説明が出た段階と言えます。
誹謗中傷・撮影者特定についての考え方
今後、関心が「この動画は授業中なのに誰が撮ったのか」「なぜ投稿したのか」という点にも向かう可能性があります。
ただし、こうした関心がすぐに撮影者の特定や誹謗中傷に流れてしまうと教師側・生徒側のいずれにとっても二次被害につながりかねません。
撮影や投稿の経緯は学校や関係機関の調査に委ね個人への詮索や断定的な非難は控えるのが適切です。
学校の公式文書でも体罰を受けた生徒の保護者から「静かにしていてほしい」「報道等もやめてほしい」との申し出があったことが示されており、
外部からの過度な詮索や炎上は望まれていないことが分かります。
学校側の見解と対応
2025年10月31日午後1時の時点では桐陽高校の公式サイトやInstagramなどに本件に関する発表は確認されていませんでしたが、
その後、学校は公式サイト上で「本校教師による生徒への体罰について」という文書を公開しました。
内容はおおむね次の通りです。
・2025年10月29日の授業中に本校教師による生徒への暴言を含む体罰があったことを学校として確認したこと。
・体罰の事実を確認後、その日のうちに生徒宅を訪問し謝罪を行ったこと。
・翌日には全校集会を開き全校生徒にこの件を説明したこと。
・体罰を行った教師については、コンプライアンス委員会を経て正式な処分が決まるまで自宅謹慎としていること。
・体罰を受けた生徒に怪我はなく現在は通常通りの学校生活を送っているが引き続きケアを続けていくこと。
・生徒保護者から「静かにしていてほしい」「報道等もやめてほしい」との申し出があり理解を求めていること。
今後は、教職員一同で今回の件を反省し生徒への指導体制を改善し体罰の再発防止を徹底していくとしています。
まとめ
- 授業中とされる動画が拡散し当初は「体罰疑惑」としてSNSで大きな議論になった。
- その後、桐陽高校が公式サイトで本校教師による生徒への体罰があったことを認め、 経緯の説明と謝罪、当該教師の自宅謹慎・再発防止に取り組む方針を公表した。
- 体罰を受けた生徒に怪我はなく通常通り学校生活を送っているが学校は引き続きケアを行うとしている。
- 生徒保護者からは「静かにしていてほしい」「報道等もやめてほしい」との申し出があり過度な取材や憶測報道は望まれていない。
- 撮影や投稿の経緯など不明点は残っておりこれらは学校や関係機関の調査に委ねる必要がある。
- 個人特定や誹謗中傷を避け公式な説明・調査結果を冷静に確認していく姿勢が大切である。
※未確認の情報はその旨を明記し未成年の保護に配慮して運用しています。今後も新しい公式情報が出れば、内容を必要に応じて更新していきます。



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