2025年の「第76回NHK紅白歌合戦」に韓国の4人組ガールズグループ・aespa(エスパ)が初出場することが発表されました。
人気K-POPグループの紅白出場ということで喜ぶ声がある一方でネット上では「出場に反対する署名」が立ち上がり、波紋が広がっています。
そのきっかけになっているのが、メンバー・ニンニンの過去の「ランプ投稿」。
「原爆を連想させるのではないか」と問題視する声が出ており紅白との相性を疑問視する意見も少なくありません。
この記事では
- aespaとはどんなグループか
- なぜ紅白出場に反対する署名が起きているのか
- ニンニンのランプ投稿とは何か
- SNSや世間の反応(批判・擁護の両方)
- NHKや事務所の対応状況
といったポイントをできるだけ整理して紹介していきます。
なお、この問題をめぐるオンライン署名は短期間で数万〜十数万件規模まで広がり
国会でもNHKの対応が取り上げられるなど議論は2025年12月現在も続いています。
aespaとは
まずは、今回の中心にいるaespaについて簡単にまとめます。
- 所属:SMエンターテインメント
- メンバー:
- カリナ
- ジゼル
- ウィンター
- ニンニン
- デビュー:2020年(韓国)
- 特徴:
- バーチャルアバターと現実世界を行き来する独特の世界観
- パワフルでクールなダンスパフォーマンス
「Next Level」「Savage」「Supernova」などのヒット曲で世界的な知名度を獲得し、日本でも音楽番組やライブを通じてファンを増やしてきました。
東京ドーム公演を行うほどの人気を持ち「次世代を代表するK-POPガールズグループの一組」とも言われています。
aespa紅白出場決定までの流れ
2025年11月14日、NHKが「第76回NHK紅白歌合戦」の出場歌手を発表しその中にaespaの名前も含まれていました。
K-POP枠としての出演という位置づけで発表直後には、
「aespaが紅白!?楽しみ!」
「日本の地上波でパフォーマンスが見られるのはうれしい」
といったポジティブな声も多く上がりました。
一方で2025年の紅白は「戦後80年」という節目の年にあたることから、広島や長崎にゆかりのあるアーティストの出演が予想されるなど
平和や歴史へのメッセージ性が意識されているとも報じられています。
そうした流れの中で過去の「ランプ投稿」が掘り起こされ
「このグループを戦後80年の紅白に出すのはどうなのか」
という議論に発展していきました。
紅白出場に「反対署名」が始まったワケ
現在話題になっているのはオンライン署名サイトに立ち上げられた
「KPOPグループ『aespa』の紅白歌合戦出場に反対する署名」
といった内容の署名です。
署名ページでおおまかに次のような主張が記されています。
- ニンニンが過去に原爆を連想させるランプを“可愛い”と投稿したとされている
- そのような投稿を行ったメンバーがいるグループを戦後80年の節目に被爆国・日本の紅白に出演させるのはふさわしくないのではないか
- 被爆者や遺族への配慮や歴史への敬意を考えるとNHKには「紅白出場を見直してほしい」という意図で賛同を呼びかけている
この署名はX(旧Twitter)などでシェアされ
「署名しました」
「NHKは一度立ち止まって考えるべき」
といった投稿も見られるようになりました。
署名数は開始から数日で数万件に達し、その後も増え続け2025年12月初旬には10万件以上の賛同が集まったと報じられています。
ニンニンの「ランプ投稿」とは
では、そのきっかけとなったニンニンのランプ投稿とはどのようなものだったのでしょうか。
報じられている内容を整理するとだいたい次のようなイメージです。
- 投稿時期:2022年ごろ
- 投稿先:ファン向けの有料コミュニケーションアプリ(会員制サービス)
- 投稿内容:
- きのこ雲のような形をしたテーブルランプの写真
- 「可愛いライトを買ったよ〜、どう?」といったニュアンスのコメント
海外の通販サイトなどではこのような形のランプが
- 「Nuclear Explosion Mushroom Cloud Lamp(核爆発のキノコ雲ランプ)」
- 「Atomic Bomb Cloud Light(原子爆弾キノコ雲ライト)」
といった名称で販売されていることもあります。
こうした商品名やビジュアルから日本のネット上では
「これは原爆のきのこ雲を模したランプでは?」
という指摘が出ることになりました。
ニンニン本人がこのランプが「核爆発をモチーフにした商品」であるとどこまで認識していたのかは、現時点でははっきりしていません。
ただ、被爆国である日本のファンの中には強いショックを受けた人もいたことは今回の再燃ぶりからも伝わってきます。
ランプ投稿が批判されている主なポイント
ランプ投稿に対して批判的な人たちが問題視しているポイントはおおまかに次のとおりです。
① 原爆を連想させる形を「可愛い」と扱ったこと
きのこ雲は、広島・長崎の原爆投下を象徴するイメージとして知られています。
その形に似たランプをインテリアとして紹介し「可愛いライト」として見せたことに対し
「被爆者や遺族の気持ちを考えていない」
「歴史を軽く扱っているように見える」
と受け取った人も多くいました。
② 戦後80年の紅白とのギャップ
戦後80年という節目の年に平和や命の重さに関するメッセージが重視される中で
「原爆を連想させるものを投稿したメンバーを含むグループがその場に立つのはどうなのか」
という疑問の声が出ています。
広島・長崎出身の出演者もいるとされる今回の紅白だけに余計に違和感を覚える人もいるようです。
③ 公共放送としての「NHKらしさ」
紅白はNHKの看板番組であり受信料で運営される公共放送の特別番組でもあります。
そのため
- かつて原爆に関連する表現で物議を醸したことのあるアーティストを起用すること
- それについて十分な説明や配慮が見られないこと
に対して
「公共放送として適切なのか」
と疑問を呈する声も上がっています。
④ 説明や謝罪がないことへのモヤモヤ
今のところ、ニンニン本人や事務所からこのランプ投稿についての明確な説明や謝罪コメントは確認されていません。
一方で、NHK側は「原爆被害を揶揄する意図はなかったと認識している」といった説明を行い
そのうえでaespaの紅白出演は予定どおり実施する方針を示しています。
そのため
「何事もなかったかのように紅白に出るのはおかしい」
と感じ署名に参加している人もいるようです。
「署名がこれだけ集まっているのにアーティスト側からの説明がないまま進むのはモヤモヤする」という声も少なくありません。
SNSや世間の反応
今回の件について、SNSやネット上の反応を見ていると批判と擁護の声が入り混じっている印象です。
批判的な声
- 「被爆国の番組に出る人が原爆ランプみたいなものを“可愛い”と言うのは受け入れがたい」
- 「戦後80年の紅白にあえてこのグループを起用しなくてもいいのでは」
- 「BTSの原爆Tシャツの件から何も学んでいないように感じる」
特に、戦争体験者の家族や被爆問題への関心が高い人たちの間では感情的な反発も少なくありません。
擁護・冷静な意見
一方で、擁護や冷静な立場からの意見も目立ちます。
- 「ニンニンが原爆モチーフだと分かっていたとは限らない」
- 「ただデザインがユニークで可愛いから選んだという可能性もある」
- 「海外では、きのこ雲モチーフのインテリアが“ポップなグッズ”として売られている面もある」
- 「数年前の投稿を紅白決定のタイミングで掘り返して炎上させる流れには違和感がある」
- 「間違いがあったなら教育や対話の機会にするほうが建設的で“出場停止”まで求めるのはやりすぎでは」
正直なところ、「ただ単にそのランプがかわいいから投稿しただけでは?」と感じる人も多いのではないでしょうか。
私自身もすべてを悪意や歴史への無理解と決めつけてしまうのは少し怖さもあるように思います。
ただ一方で、被爆国にいる人たちはどうしても「原爆」というキーワードには敏感にならざるを得ません。
- 「深読みしすぎでは」という感覚
- 「それでも原爆を連想させるものは軽く扱ってほしくない」という思い
この2つがぶつかっているのが今回の騒動の難しさだと感じます。
NHKや事務所はどう対応しているのか
2025年12月時点で分かっている範囲では、aespaの紅白出場についてNHKが「出演を取り消す」といった公式発表を行った事実はありません。
報道などによれば、NHKの広報担当者は「ニンニンには原爆被害を軽く見る意図はなかったと認識している」
といった趣旨の説明を行いそのうえで紅白への出演は予定どおり実施する方針を示しています。
さらに12月上旬には、参議院の総務委員会でこの問題が取り上げられNHKの専務理事が「出場に問題はない」という立場を答弁しました。
オンライン署名の広がりや視聴者の懸念を踏まえつつも現時点では出演者ラインナップを変更する考えは示していない形です。
一方で、ニンニン本人や所属事務所からはランプ投稿そのものについての新たな謝罪コメントや詳しい説明は出ておらず
その点に物足りなさを感じるファンや視聴者も少なくありません。
まとめると現状では
- ネット上では「紅白出場に反対する署名」や議論が続いている
- NHKは「出演に問題はない」とのスタンスを示し、出演取り消しなどの動きは出ていない
という状況です。
今後も世論の動きや署名の行方によっては、NHKや事務所からあらためてコメントが出される可能性もありますが
少なくとも2025年12月初旬の段階では「予定どおり出演する方向だが、賛否はくすぶり続けている」といった構図になっています。
まとめ:aespa紅白反対署名から見えてくるもの
最後に、今回の件を簡単に整理します。
- aespaは世界的人気の4人組K-POPグループで2025年の紅白初出場が決定している
- ニンニンの「きのこ雲型ランプ」投稿が再び注目され「原爆を連想させる」と批判が起きている
- これをきっかけに「紅白出場に反対する署名」が立ち上がり戦後80年の紅白にふさわしいかどうかで賛否が分かれている
- 「歴史への配慮が足りない」とする声と「ただ可愛いと思って買っただけかもしれない」「出場停止は行き過ぎ」という声の双方がある
- 現時点では、NHKはaespaの出演に問題はないとの姿勢を示しており、紅白への出演は予定どおり行われる見通しとされる一方で、オンライン署名や批判・懸念の声は続いており議論は今も続いている状況です。
戦争や原爆をめぐる表現は日本にとって非常にデリケートなテーマです。
今回の騒動も歴史への配慮とエンタメをどう両立させるかを考えるきっかけになるのではないでしょうか。
署名が十数万件規模にまで広がり、国会でも取り上げられたことを考えると
「好きか嫌いか」「推すか推さないか」といったファン目線だけでなく
公共放送や大晦日の国民的番組としてどこまで説明や対話をしていくべきなのか。
そのバランスもあらためて問われているように感じます。






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