「官邸幹部が“日本は核を保有すべき”と話した」
この話が出たあたりから、あわせて名前が出てきたのが尾上定正(おうえ さだまさ)さんです。
政治家みたいに普段からテレビに出る人じゃないので名前だけ見ても
「え、誰?どんな人?」ってなりやすいですよね。
この記事では、尾上さんが何者なのか(プロフィール・学歴・経歴)を先にまとめて、
最後に核保有発言の流れをわかりやすく整理します。
結論
尾上定正さんは、高市内閣で安全保障分野を担当する“総理大臣補佐官”です。
核保有発言は、最初は「官邸幹部」として匿名で伝わりその後に週刊文春が尾上氏だと実名で言及した形です。
尾上定正とは
尾上定正さんは、ざっくり言うと官邸の“安全保障サイド”にいる人です。
担当としてよく出てくるのはこのあたり。
- 国家安全保障(外交・防衛など、国の守りの話)
- 核軍縮・不拡散(核を増やさない、減らしていくための話)
ニュースでは「官邸の安全保障担当」「総理大臣補佐官」みたいな言い方で説明されることが多い人物です。
プロフィール
- 名前:尾上 定正(おうえ さだまさ)
- 生年月日:1959年5月31日(2025年12月時点で66歳)
- 出身:奈良県
- 肩書き:総理大臣補佐官(安全保障分野/核軍縮・不拡散も担当)
- 就任:2025年10月21日(高市内閣)
- 前職:航空自衛隊の幹部(最終階級:空将)
学歴
学歴は「防衛大」と「海外での学び」がセットで語られます。
- 防衛大学校を卒業
- ハーバード大学(ケネディ行政大学院)で修士
- 米国防総合大学(NDU)で国家戦略の修士
自衛隊での経験に加えて、海外で政策や戦略も学んでいるので「現場だけじゃないタイプ」として見られやすいですね。
経歴
経歴は、細かい役職名を全部並べるより流れで見た方が頭に入りやすいです。
航空自衛隊でキャリアを積む
防衛大学校を出たあと航空自衛隊へ。
統合幕僚監部の重要ポストなどを経験しながら、幹部として上のポジションを務めていきます。
空将まで務めて退官
最終階級は空将で、2017年に退官。
組織の中で上まで経験している人というのがまず大きな土台です。
退官後は研究・政策の分野へ
退官後は、大学や研究機関、シンクタンクなどで安全保障分野に関わる活動が紹介されています。
現場経験がある人が「政策を考える側」にも回っていったイメージですね。
官邸で総理補佐官に
そして2025年10月に総理補佐官に就任。
役割としては「現場で指揮する」よりも官邸で安全保障の判断材料を整理したり、
助言したりする立場と見られます。
核保有発言の経緯
ここは、話が混ざりやすいので順番に整理します。
1)最初は「官邸幹部」として匿名で伝わった
まず報道で出たのは、官邸の安全保障を担当する人物が非公式な場で
「私は核を持つべきだと思っている」などの趣旨を話したという内容です。
この段階では名前が出ず「官邸幹部」「官邸関係者」など匿名の扱いでした。
また、この発言は「個人的な見解」と断った上でのものとも伝えられています。
背景としては、周辺国の核戦力なども含めた厳しい安全保障環境があるという説明もセットで出てきます。
2)政府は「非核三原則は守る」という姿勢
発言が広がると政府側は「非核三原則は堅持する」という姿勢を示します。
ここで押さえておくべきなのは「政府として核保有に動く方針が出た」という話ではないという点です。
3)週刊文春が“尾上定正補佐官”と実名で言及
その後、週刊文春が「発言した官邸幹部は尾上定正補佐官だ」と実名で言及しました。
匿名で伝わっていた話が、人物名と結びついて語られるようになったことで受け止め方が変わった部分です。
まとめ
- 尾上定正さんは、高市内閣で安全保障分野を担当する総理大臣補佐官
- 元・航空自衛隊の幹部(空将)で、海外で政策や安全保障を学んだ経歴がある
- 核保有発言は、最初は匿名の「官邸幹部」として伝わり本人は「個人的な見解」として述べたとされる
- 政府は非核三原則を守る姿勢を示し、その後、週刊文春が尾上氏だと実名で言及した
核の話って、どうしても言葉だけが先に走って前後が抜けたまま広がりがちです。
だからこそ「誰が」「どんな立場で」「どういう流れで出た話なのか」をいったん整理して見ると
全体像がスッと見えやすくなります。



コメント