2026年8月13日から14日にかけて、千葉県では記録的な大雨となり、各地で冠水や停電、交通機関の運休などが相次ぎました。
人的被害も拡大し、14日朝までに4人の死亡が確認されたほか、行方不明者も出ています。
千葉県で何があったのか、現在までに分かっている被害状況をまとめます。
千葉県の記録的大雨で何があった?
千葉県では8月13日夕方から14日未明にかけて、発達した雨雲が次々とかかり、これまでに経験したことのないような記録的大雨となりました。
県内では線状降水帯が繰り返し発生し、短時間に1時間100ミリを超える猛烈な雨が降ったとみられる地域が相次ぎました。
千葉市では24時間雨量が350ミリを超え、平年の8月1か月分の3倍以上に相当する雨が一気に降りました。
13日夜には千葉県内の広い範囲にレベル5大雨特別警報が発表され、千葉市や市原市などには土砂災害特別警報も発表されました。
14日午前5時すぎにはすべてレベル4危険警報などへ切り替えられ、大雨のピークは越えましたが、各地に大きな被害が残っています。
人的被害は?
今回の記録的大雨では、14日朝までに千葉県内で4人の死亡が確認されています。
死亡したのは、市川市の男性1人、佐倉市の男女2人、八千代市の男性1人です。
市川市
市川市では13日夜、60代から70代とみられる男性が冠水した道路に浮いている状態で見つかりました。
男性は病院へ搬送されましたが、その後、死亡が確認されています。
佐倉市
佐倉市では2人の死亡が確認されています。
このうち66歳の女性は、冠水した道路で車が動けなくなり、車内に閉じ込められました。
女性は救助され病院へ搬送されましたが、その後死亡しました。
また、佐倉市内の路上でも1人が倒れているのが見つかり、死亡が確認されています。
八千代市
八千代市上高野では、30代から40代とみられる男性が冠水した道路で見つかり、その場で死亡が確認されました。
心肺停止や行方不明者も
柏市では70代の女性が冠水した道路で車内に閉じ込められ、救助されたものの心肺停止の状態となっています。
また、県内では1人の行方が分からなくなっており、捜索や確認が続けられています。
人的被害については今後の確認で人数が変わる可能性があります。
冠水被害は?
短時間に猛烈な雨が降ったことで、千葉県内では広い範囲で道路冠水や住宅への浸水が発生しました。
- 柏駅周辺で道路が大規模に冠水
- 千葉駅周辺で道路やアンダーパスが冠水
- 市川市や船橋市で道路冠水
- 佐倉市で車両が水没
- 大網白里市で多数の車が水没
- 住宅の床上・床下浸水が発生
特に大網白里市では、大網駅付近を中心に広い範囲が冠水し、多数の車が水につかる被害が確認されています。
住宅への被害も明らかになり、14日朝までに少なくとも床上浸水45軒、床下浸水39軒が確認されています。
千葉市では住宅1軒の半壊も確認されており、今後の調査によって被害件数がさらに増える可能性があります。
停電状況は?
大雨の影響で千葉県内では大規模な停電も発生しました。
13日午後10時ごろには、県内で約4万6950軒が停電しました。
その後、復旧作業が進みましたが、14日午前9時時点でも約2万4710軒で停電が続いています。
特に停電が多くなっているのは千葉市中央区で約1万9620軒、市原市で約1520軒、千葉市緑区で約1210軒などです。
大雨による設備への影響などが考えられていますが、詳しい原因を調べながら復旧作業が続けられています。
夏の暑い時期でもあるため、停電が長引く地域では熱中症への注意も必要です。
交通機関への影響は?
大雨による影響は14日午前になっても続いており、鉄道や高速道路で運転見合わせや通行止めが発生しています。
JR
14日午前10時台でも、千葉県内のJRでは複数の路線で運転見合わせが続いています。
総武本線は千葉駅から成東駅、内房線は千葉駅から安房鴨川駅、外房線は千葉駅から安房鴨川駅の間で運転を見合わせています。
東金線や久留里線、成田線の一部区間でも運転見合わせが続いています。
京葉線では蘇我駅の信号装置故障などの影響も重なり、運転見合わせや遅れ、運休が発生しています。
総武快速線でも大雨の影響による遅れや運休が出ています。
京成線
京成電鉄でも大雨の影響が残っています。
京成本線や成田スカイアクセス線、千葉線・千原線などで遅れや運休が発生しています。
成田空港へ向かう路線にも影響したため、13日夜から14日未明にかけては成田空港から移動できない人が相次ぎました。
14日午前1時時点では約6600人が成田空港のターミナル内にとどまり、空港側が水や食料を配布する事態となりました。
高速道路
高速道路でも大雨による通行止めが相次ぎました。
14日午前9時50分までに東関東自動車道の千葉北ICから佐倉ICなど多くの区間で通行止めが解除されています。
一方、千葉東金道路の千葉東JCTから東金JCT、圏央道の松尾横芝ICから茂原長南ICでは通行止めが続いています。
道路のり面で土砂災害が発生している場所もあり、解除時刻は未定となっています。
帰宅困難者はどうなった?
13日夜は鉄道の運転見合わせが相次いだため、千葉駅や蘇我駅などを中心に多数の帰宅困難者が発生しました。
千葉県は千葉駅や蘇我駅、千葉みなと駅、海浜幕張駅、市川駅、松戸駅、我孫子駅、館山駅などの周辺に一時滞在施設を開設しました。
特に蘇我駅周辺では約4000人が帰宅困難となり、千葉県からの災害派遣要請を受けた陸上自衛隊が大型バスなどによる輸送支援を行っています。
大雨がピークを越えた後も交通網の復旧には時間がかかっており、14日の日中まで影響が残っています。
なぜ記録的大雨になった?
今回の大雨では、台風15号が通過した後も関東周辺に暖かく湿った空気が残っていたことが大きく影響しました。
さらに上空の寒気などが加わって大気の状態が非常に不安定となり、千葉県周辺で積乱雲が次々と発達しました。
発達した雨雲が同じ場所に繰り返しかかったことで線状降水帯が発生し、短時間に猛烈な雨が集中したとみられています。
台風が通過した後だったため「台風一過」を想像した人も少なくありませんでしたが、台風本体が離れても湿った空気の流れが残れば、大雨になることがあります。
大雨はもう大丈夫?
千葉県は14日午前7時10分、大雨の峠は越えたと発表しています。
レベル5の大雨特別警報と土砂災害特別警報も、すべてレベル4危険警報などへ切り替えられました。
一方で、これまでに大量の雨が降ったため、地盤が緩んでいる地域や河川の水位が高い地域があります。
雨が止んでいても土砂災害が発生したり、河川の増水が続いたりすることがあるため注意が必要です。
道路冠水が残っている場所では、車で無理に進入すると水深が分からず動けなくなる危険もあります。
まとめ
今回は「千葉県の記録的大雨で何があった?死者4人・冠水や停電・交通機関など被害状況も」と題してまとめました。
千葉県では記録的な大雨によって4人が死亡し、心肺停止や行方不明者も出るなど大きな人的被害が発生しています。
県内各地では道路冠水や住宅浸水が相次ぎ、停電も一時約4万7000軒に拡大しました。
14日午前になってもJRや京成線の運休・遅れ、高速道路の通行止めなどが残っており、生活や移動への影響が続いています。
大雨の峠は越えていますが、冠水や土砂災害、河川の増水などには引き続き注意が必要です。


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