安達優季容疑者の件では、共犯者がいたのかどうかにも関心が集まっています。
府警は死体遺棄容疑について共犯はいないと認識していると説明していますが、その一方で、報道や元捜査関係者の話からは、なお気になる点も見えてきました。
そこで今回は、遺留品の点在や遺体移動の流れをもとに、共犯者の可能性がなぜ話題になっているのかを整理します。
安達優季に共犯者はいない?
まず現在の前提として出ているのは、死体遺棄容疑について、府警が安達容疑者の単独犯とみていて、共犯はいないと認識しているという説明です。
容疑者本人も「私のやったことに間違いありません」と容疑を認めていて、遺体を市内の数カ所に移動させて隠した疑いがあるとされています。
ただ、この話がそれだけで終わっていないのも今回の特徴です。
共犯なしという認識が出ている一方で、遺体は数カ所に移された疑いがあり、遺留品も別々の場所で見つかっています。
そのため、捜査の土台は見え始めていても、外から見るとまだ引っかかる部分が残っている。
いまはそんな段階です。
謎1 遺留品が別々の場所で見つかっていること
遺体の話とあわせて強く気になるのが、遺留品の見つかり方です。
かばんと靴は別々の場所で見つかっている
通学カバンは小学校から離れた場所で見つかり、その後、靴はさらに別の場所で見つかったと伝えられています。
同じ場所ではなく別々の地点で見つかっていることで、事件の流れが一本ですっとつながりにくくなっています。
佐々木成三さんは第三者関与の疑いが強いと見ていた
元埼玉県警捜査一課の佐々木成三さんは、事件性が強まった段階で、遺留品の見つかり方などを踏まえ「第三者関与の疑いが強い」という趣旨の見方を示していました。
かなり踏み込んだ見立てですが、それだけ遺留品の位置関係が不自然に映っていたということでもあります。
謎2 遺体が数カ所に移されたとみられていること
今回いちばん重く見られているのは、やはり遺体の動きです。
見つかった場所だけで終わる話ではない
府警は、遺体を南丹市内で数カ所、何度か移動させて隠した疑いがあると説明しています。
発見された山林が最終地点だったとしても、そこだけで完結する話ではない、ということです。
吉野明彦さんはかなり珍しいケースだと見ている
元京都府警捜査1課や鑑識課に所属していた吉野明彦さんは、今回のように遺体を次々移動させていくケースについて、かなり珍しい趣旨で語っています。
さらに、最初に隠していた場所に捜査の手が近づいていると察して、その場しのぎで動かした可能性にも触れていました。
単独だとすると、そのたびに見つかる危険も増えます。
だからこそ、「共犯なし」という認識が出ていても、行動の重さそのものに引っかかる人が多いのだと思います。
謎3 共犯なし認識でも疑問が消え切っていないこと
府警の認識はすでに出ています。
それでも、なお共犯の可能性が話題になっているのは、やはり全体の動きにちぐはぐさが残っているからです。
吉川祐二さんは今後の取り調べで共犯者が出てくる可能性に触れている
元警視庁刑事の吉川祐二さんは、「今後の取り調べによって共犯者が出てくる可能性はある」と話しています。
そのうえで、遺留品の置かれ方や位置関係から、別の場所に目を向けさせる意図があった可能性にも触れていました。
一方で単独でも説明できる余地は残る
一方で、吉野明彦さんは、捜査が近づく中で発覚を恐れ、その場しのぎで遺体を動かした可能性にも触れています。
つまり、共犯を前提にしなくても説明できる余地は残っているんですね。
だからこそ現段階では、共犯がいたと断定するには早い。
ただ、単独で片づけるにも引っかかる点が残る。
この中間に、いまの事件の見えにくさがあるのかもしれません。
まとめ
- 府警は死体遺棄容疑について共犯はいないと認識している
- ただ、通学カバンと靴は別々の場所で見つかっている
- 佐々木成三さんは第三者関与の疑いが強いという見方を示していた
- 吉野明彦さんは遺体移動をかなり珍しいケースと見ている
- 吉川祐二さんは今後の取り調べで共犯者が出てくる可能性にも触れている
現時点では、府警の説明としては「共犯なし」が土台です。
それでもなお気になる声が消えないのは、遺留品の点在と遺体移動の流れに、まだ見えきっていない部分が残っているからなのかもしれません。


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