沖縄県沖縄市で起きた警棒失明事故が、再び注目されています。
当時17歳だった男子高校生が右目を失明し、県側が約8800万円を支払う方針と伝えられたことで、SNSでもさまざまな声が出ています。
少年は何者だったのか。
なぜ深夜にバイクで走っていたのか。
そして、なぜ賠償金が発生するのか。
事故の経緯を整理していきます。
沖縄の警棒失明事故の17歳少年は何者?
警棒失明事故で右目を失明したのは、事故当時17歳だった男子高校生です。
実名や顔画像、学校名は公表されていません。
事故は2022年1月27日未明、沖縄県沖縄市宮里の路上で起きました。
バイク走行中だった当時高校生の男性と、沖縄署勤務の警察官が接触し、男性は右目を失明するけがを負っています。
報道では、事故後に「当時高校生の男性」「19歳男性」などと伝えられています。
名前が出ている人物ではなく、現在も詳しい素性は限られた範囲でしか分かっていません。
家族との関係は報じられている
少年については、母親と暮らしていたことや、叔父家族とも日常的な関わりがあったことが報じられています。
叔父の子どもの世話をすることもあったとされ、家族の中では近い距離で過ごしていた様子もうかがえます。
一方で、少年本人が暴走族に所属していた、集団走行をしていた、という確定情報は確認されていません。
SNSではさまざまな見方が出ていますが、確認できる事実とは分けて見た方がよさそうです。
なぜ深夜にバイクで走っていた?
事故が起きたのは、2022年1月27日未明です。
当時、警察官は暴走行為の警戒中だったとされています。
沖縄署は、暴走行為警戒中だった警察官とバイクの男子高校生が接触し、高校生が右目の眼球破裂と眼底骨折の重傷を負ったと発表していました。
ただし、少年本人が暴走行為をしていたと断定されたわけではありません。
直前までコンビニにいたとされる
事故前の状況として、少年は数人でコンビニにいたと報じられています。
その後、警察官の姿を見て補導を恐れ、バイクでその場を離れようとした流れが伝えられています。
ここが、今回の事故を見るうえで大きなポイントです。
深夜に17歳の少年がバイクで外にいたことには、当然疑問の声が出ています。
ただ、報道上で確認できるのは「深夜にバイクを運転していた」「警察官の姿を見て補導を恐れたとされる」というところまでです。
「暴走していた」と言い切る情報は確認されていません。
少年は一人だった?仲間と集まっていた?
少年が完全に一人で行動していたのか、仲間と一緒にいたのか。
ここも気になる部分です。
事故直前については、数人でコンビニにいたという情報があります。
そのため、事故前に知人らと一緒にいた可能性は高いとみられます。
事故時に集団走行していたとは確認されていない
一方で、事故の瞬間に集団で走行していたとは確認されていません。
事故そのものは、バイクを運転していた少年と警察官の接触として報じられています。
事故後には、SNSで「高校生が警察に警棒で殴られて失明した」という情報が広がり、沖縄署前に多くの若者が集まる騒動になりました。
この沖縄署前の騒動と、事故前の少年の行動は別の話です。
ここが混ざると、少年本人が最初から大人数で集まって暴走していたような印象になってしまいます。
警察官は何をした?
事故で問題になったのは、警察官がバイクを制止しようとした際の警棒の扱いです。
当時、沖縄署の地域課に勤務していた警察官は、沖縄市宮里の路上をパトロールしていました。
その際、少年が運転するバイクを警棒で制止させようとし、警棒が少年の顔に当たったとされています。
少年は右目の眼球破裂や失明などの大けがを負いました。
有罪判決が確定している
警察官はその後、業務上過失傷害罪に問われました。
那覇地裁は、警察官が通達などで定められた装備資機材を正しく活用せず、進行するバイクの前に警棒を差し出した過失でけがを負わせたと判断しています。
判決では、警察官に課せられた基本的な注意義務に反する重大なものだと指摘されました。
警察官には罰金100万円の有罪判決が出され、控訴がなかったため確定しています。
なぜ8800万円の賠償になる?
SNSで大きく反応が出ているのが、約8800万円という賠償額です。
深夜にバイクで走っていた少年側にも事情があるのに、なぜ県が賠償するのか。
ここに疑問を持つ声が多く出ています。
勤務中の警察官の過失と判断されたため
賠償金が発生する理由は、事故が警察官の職務中に起きているためです。
警察官は勤務中に、職務質問や制止をしようとしていました。
その職務中の行為について、裁判で注意義務違反が認定されています。
公務員が職務中に違法または不適切な行為で損害を与えた場合、自治体や国が賠償責任を負うことがあります。
今回も、警察官個人だけの問題ではなく、沖縄県警の職務中に起きた事故として扱われている形です。
失明という後遺障害の重さもある
右目失明は、日常生活や将来に大きく影響する後遺障害です。
治療費だけでなく、後遺障害、将来への影響、精神的苦痛なども賠償額に関わってきます。
そのため、金額だけを見ると大きく感じますが、失明という結果の重さを考えると、民事上は高額になる可能性があります。
それでもSNSで反発が出る理由
今回の賠償方針に反発が出る理由は、少年側の行動への疑問が残っているからです。
深夜に17歳の少年がバイクで外にいたこと。
コンビニで数人といたこと。
警察官の姿を見て補導を恐れて逃げたとされること。
この流れがあるため、「警察側だけの責任なのか」と感じる人が出ています。
少年側にも回避できた可能性が指摘されている
判決でも、警察官の過失は重大とされました。
一方で、被害男性側が停止や徐行などの回避措置を取れた可能性についても触れられています。
つまり、裁判上も「警察官だけの過失で起きた」と単純に見ているわけではありません。
失明という結果は重い。
ただ、事故に至るまでの少年側の行動にも疑問が残る。
この両方があるため、SNSでも意見が割れているのだと思います。
沖縄署前の騒動とは分けて見る必要がある
この事故では、事故後の沖縄署前の騒動も大きく報じられました。
SNSで情報が広がった後、沖縄署前に若者が多数集まり、一部が投石するなどして、署のガラスや警察車両が壊される事態になっています。
ただ、この騒動と、失明した少年本人の事故前の行動は別です。
事故後に若者が集まったからといって、少年本人が沖縄署前の騒動に関わっていたとは言えません。
事故そのものは、バイクを運転していた少年と警察官の接触。
沖縄署前の騒動は、その後に広がった情報をきっかけに起きた別の出来事です。
まとめ
沖縄の警棒失明事故について整理すると、次の通りです。
- 失明したのは事故当時17歳の男子高校生
- 実名、顔画像、学校名は公表されていない
- 事故は2022年1月27日未明、沖縄市宮里の路上で発生
- 少年は事故前、数人でコンビニにいたとされる
- 警察官の姿を見て補導を恐れ、バイクで離れようとした流れが報じられている
- 少年本人が暴走行為をしていたという確定情報は確認されていない
- 警察官は警棒を差し出した過失で業務上過失傷害罪に問われた
- 罰金100万円の有罪判決が確定している
- 賠償は、勤務中の警察官の過失が認定されたことが大きな理由
- 一方で、少年側の深夜バイク走行や補導を恐れた経緯に反発の声も出ている
この事故は、右目失明という重大な結果と、事故に至るまでの経緯が同時に見られているため、意見が割れやすい内容です。
賠償が発生する理由は、警察官の職務中の過失が認定されたため。
ただ、深夜にバイクで走っていた理由や、補導を恐れて逃げたとされる流れがあることで、SNSでも納得できないという声が出ている形です。


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