最近ニュースやSNSで耳にすることが増えた「サナ活」という言葉。
高市早苗首相の就任をきっかけに首相の持ち物やファッションを真似する動きが一気に広がっています。
「政治の話は難しいし苦手…」という人でも、
「サナと同じバッグかわいい」
「同じペン使ってみたい」
といった入口から高市首相や政治ニュースに興味を持ち始めているのが今の流れです。
正直“首相のバッグやペンがバズる”って数年前なら想像もしていませんでした。「政治＝堅い話」から「推しのライフスタイル」経由で近づいていく時代になってきたんだなと感じます。
この記事では
- サナ活とは何か
- 具体的にはどんなことをしているのか
- なぜここまで話題になっているのか
- どんな層がサナ活をしているのか
- 一般的な推し活との共通点・違い
といったポイントをできるだけわかりやすく整理していきます。
サナ活とは
まずは言葉の意味から整理します。
「サナ活」＝高市早苗首相を親しみを込めて「サナ」と呼び、そのファッションやメイク、
愛用アイテム、生き方を真似したり応援したりする活動のことです。
たとえば、
- サナが持っているようなバッグや文房具を取り入れてみる
- きれいめなスーツスタイルやパールのアクセサリーを参考にする
- 好きなドラマやコスメの話題から「サナってどんな人なんだろう」と興味を持つ
- スピーチや発言をチェックして、共感したポイントをSNSでシェアする
といった、「日常の中でサナに自分を少し近づけてみる」感覚の推し活が中心になっています。
「○○首相と同じバッグ」「同じペン」という入り方は、アイドルやアニメキャラの“グッズを揃える”感覚とかなり近いですよね。
まず“物”から入って、そのうち“人となり”や“考え方”にも興味が移っていく流れはスポーツ選手や芸能人のファンにもよく見られるパターンだなと思います。
サナ活の具体例
【サナ活】高市早苗総理大臣とお揃いサナ活。普段愛用のバッグや就任記者会見の時に使っていたボールペンなど…。 pic.twitter.com/d9L5o6wQXf
— Mi2 (@mi2_yes) October 31, 2025
ニュースやSNSで取り上げられている“サナ活の中身”をもう少し具体的に見てみます。
① 黒のトートバッグ（「早苗バッグ」）
一番象徴的なのが黒のレザートートバッグ。
高市首相が官邸に入る際に持っているバッグとして紹介され、
長野県の老舗メーカー「濱野皮革工藝」の「グレース ディライトトート」だと話題になりました。
半年待ちになるほど注文が殺到したと報じられています。
② ピンク系の多色ボールペン
就任会見や官邸内でメモを取るときに使っていたピンク色の多色ボールペンも
「かわいい」「どこの？」とSNSで話題に。
三菱鉛筆の「ジェットストリーム」と“特定”されると
「サナ総理と同じボールペン買った」
「おそろにした」
といった投稿が相次ぎ売り上げが約2倍になったという報道も出ています。
③ パールアクセサリー・スーツコーデ
- ジャケット＋パールのピアス／ネックレス
- 落ち着いた色味のスーツに白やパールで“きちんと感”を出すスタイル
といった「きれいめビジネスコーデ」もカラーコーディネーターによる解説記事が出るほど注目されています。
④ 韓国コスメ・ドラマ
会見で高市首相が「韓国のりは大好き。韓国コスメも使っています。韓国ドラマも見ています」と話したことから、
サナ活の文脈で韓国コスメをチェックする動きも広がりました。
「政治家の愛用品リスト」がここまで細かく追われるって、ある意味“首相＝インフルエンサー化”しているとも言えますよね。
良くも悪くも「人としての魅力」が前面に出やすい時代なんだなと感じます。
なぜ話題になっているのか
サナ活がここまで話題になった背景には、いくつかの要素が重なっています。
① 日本初の女性首相というインパクト
まず大きいのが、日本初の女性首相というインパクトです。
各メディアの世論調査でも高市内閣の支持率は高く、
女性からの支持率や18〜39歳といった若い世代の好感度が特に高いという分析があります。
- 「女性として活躍しているのがかっこいい」
- 「ロールモデルとして見ている」
といった声が若い女性の間で目立ちます。
② “ハキハキしていてチャーミング”というキャラ性
若い世代の支持理由として
- 「ハキハキしていてチャーミング」
- 「かっこよさと可愛らしさがある」
など“キャラクター性”への好感が多いと指摘されています。
政治の中身というより“推したくなる人柄”が先に立っている構図は、アイドルやタレントのファン現象とかなり近いものです。
③ SNSでの「特定文化」と相性がいい
X（旧Twitter）などではもともと
- 「この芸能人のバッグどこの？」
- 「ドラマで使ってたリップ特定した」
のような“特定文化”が根付いています。
そこに
- 写真映えする黒トート
- 手頃な価格帯で真似しやすいボールペン
- ドラマ・コスメの話題
といった“シェア＆真似されやすいアイテム”が揃っていたことで一気に広がりました。
④ 「推し活」から「政治」へとつながる可能性
一部のメディアやシンクタンクは、サナ活を「若者の政治参加につながる新しい入り口」として評価する見方も示しています。
- まずはサナのファッションや持ち物に惹かれる
- そこからニュースや政策もチェックするようになる
- 最終的には投票行動に結びつく可能性もある
という流れを期待する声です。
今までの政治のイメージからは考えられない現象が起きていて、それが良い方向に進めばいいなと思っています。
また、これまで政治に関心がなかった世代もサナ活をきっかけに興味を持つようになれば、日本も少しずつ変わっていくのかもしれませんね。
どんな人たちがサナ活をしているのか
報道や記事を見ていると特に目立つのは若い世代の女性です。
- 「#サナ活」「#サナ総理」などのハッシュタグで投稿しているのは10〜20代の女性が多い
- 「うちらのサナ」という言い方で同世代感覚で親しみを持つ記事も出ている
- Z世代1,000人調査でも“なりたい自分”ランキングに高市首相の名前が挙がるなどロールモデルとして見ている層がいる
一方で30代以降の社会人女性からも
- 「仕事用のバッグとして普通に優秀だから欲しい」
- 「きちんと感のあるスーツスタイルのお手本になる」
といった“実用目線”の支持も見られます。
「政治信条が100％一致しているから推す」というより「生き方や働き方に共感できる部分があるから、まず人として好き」という距離感のファンが多いように見えます。
芸能人やスポーツ選手でも「考え方は全部同意じゃないけれど、この人の生き方はかっこいい」と感じて応援することってありますよね。
推し活との共通点・違い
ここがこの記事のメインテーマです。
サナ活は、一般的な“推し活”とどこが似ていてどこが違うのでしょうか。
共通点
- 「推したい」と思えるキャラ性が中心にある
政治家としての専門性より「かっこいい」「可愛い」「親しみやすい」といった印象が前面に出ている点は、推し活そのものです。 - グッズ・持ち物を通して“推しとつながる”感覚
同じバッグ・同じペン・同じコスメを持つことで「サナとお揃い」という一体感を味わうスタイルは、アイドル・アニメ推しと共通しています。 - SNSでの“共有”が前提
「#サナ活」「#サナ総理」「#高市早苗推し」などのハッシュタグで写真や感想を投稿する文化があります。
違い
- 相手が“現職の首相”である点
アイドルやキャラクターと違いサナ活の「推し」は現職の首相であり、権力と政策決定に関わる存在です。
そのため、好き・嫌いの感情だけで語れない支持・不支持が、実際の選挙や政策への評価とも結びつき得るという特徴があります。 - “推し活”がそのまま政治参加につながる可能性
サナ活がきっかけで- ニュースをちゃんと見るようになる政治の仕組みや政策にも興味を持つようになる
- キャラ人気だけで政治家を選ぶのは危うい政策の中身までちゃんと見ないと危険といった懸念も指摘
- “インフルエンサー売れ”との境界があいまい
サナ活は「推し活」＋「インフルエンサーとしての購買影響力」が合わさった現象としても語られています。
バッグやペンが“バズって売れる”構図は、もはや首相が一種のインフルエンサーとして機能しているとも言えます。
「サナが好きだから全部賛成！」ではなく「サナの生き方や雰囲気は好き。でも政策は一つずつ自分で考える」くらいの距離感でいられるといいな、と思っています。
推し活の楽しさと政治の“重さ”の両方を忘れないバランスが大事ですね。
SNSの声
SNS（主にX）では、「#サナ活」「#サナ総理」「#高市早苗推し」などのハッシュタグが使われています。
投稿内容をざっくり分類すると
- 「サナと同じバッグゲットした！」
- 「同じペン使ってると思うと仕事頑張れる」
- 「政治に興味なかったけど、サナ活きっかけでニュース見るようになった」
- 「政治をアイドルみたいに推すのはどうなの？というモヤモヤもある」
といったポジティブ・ネガティブ両方の反応が見られます。
SNSを見ていると「楽しそうにサナ活している人」と「そのノリに違和感を覚える人」が共存している感じです。
どちらか一方を責めるより「なぜそう感じるのか？」を丁寧に言葉にしていくこと自体が今の社会を考える材料になるのかなと感じます。
まとめ
最後に、この記事のポイントを簡単に整理します。
- サナ活とは
高市早苗首相の持ち物・ファッション・ライフスタイルを真似して楽しむ、「推し活」の一種。 - なぜ話題？
日本初の女性首相というインパクトにチャーミングなキャラ性とSNS映えするアイテムが重なった。 - どんな層が？
高校生〜20代の若い女性を中心に30代以降の働く世代にもじわじわ広がっている。 - 推し活との共通点・違い
グッズでつながる感覚やSNSで共有する点は推し活そのものだが、相手が「首相」だからこそ政治参加や選挙とも結びつきやすく見方には慎重さも必要。
サナ活そのものを「良い／悪い」で一刀両断するよりも
「なぜこんなにハマる人が増えているのか」「その先にどんな影響があるのか」を考えてみることが大事だと感じます。
推し活の楽しさも政治の重さもどちらも知ったうえで“自分の頭で選ぶ”。
そんなスタンスでニュースを眺めていきたいですね。
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