大谷翔平選手のそばで、長年通訳としてサポートしてきた水原一平(みずはら いっぺい)さん。
その水原さんをめぐる違法賭博&巨額送金の騒動が海外ドラマとして映像化される流れになってきました。
しかも制作はライオンズゲート・テレビ、放送はアメリカのケーブル局「Starz」。
監督には『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リン、
脚本とショーランナーには映画『AIR/エア』のアレックス・コンヴェリーさんが入ると報じられています。

「ちょっとしたドキュメンタリーかな?」と思っていたら、しっかりしたドラマシリーズの企画になっていて驚いた…というのが正直なところです。
この記事では
- どんなドラマになりそうか
- 水原一平役・大谷翔平役は
- そもそもなぜドラマ化まで進んだのか
このあたりを今出ている情報をもとに整理していきます。
ドラマ化作品の企画内容を整理
水原一平の賭博スキャンダル、米ドラマ化が正式決定 『ワイルド・スピード』監督がメガホン#ドジャース #ジャスティンリンhttps://t.co/F4kPUvLul6
— シネマトゥデイ (@cinematoday) December 10, 2025
まずは、今回のドラマ企画がどんな枠組みなのかを整理します。
Starz×ライオンズゲートがシリーズ化を開発中
現時点で報じられている内容をまとめると企画の枠組みは次の通りです。
- 制作会社:Lionsgate Television(ライオンズゲート・テレビ)
- 放送:米ケーブル局 Starz(『POWER/パワー』『アウトランダー』などを手がける局)
- 監督・共同脚本:ジャスティン・リン(『ワイルド・スピード』シリーズなど)
- 脚本・ショーランナー:アレックス・コンヴェリー(映画『AIR/エア』脚本)
Starz側は「水原一平のギャンブルスキャンダルを軸にしたドラマシリーズ企画を開発中」と説明していて、
単発ではなく“連続ドラマ”として進んでいる状況です。
ストーリーの軸は「通訳の成功と転落」
海外メディアの報道ではこのシリーズについて
無職同然のドリフターから国際的なアイコンのそばに立つ存在になり、やがてスポーツ界を揺るがすギャンブルスキャンダルで転落していく通訳の物語
と紹介されています。
主役はあくまで「通訳としての水原一平」という立ち位置になりそうです。
- どうやって大谷選手と出会ったのか
- 通訳兼“右腕”としてどんな日々を送っていたのか
- どのタイミングで違法賭博にのめり込んでいったのか
こういった部分がドラマの中心になっていくイメージです。
事件そのものを簡単に整理
水原一平 pic.twitter.com/20i9Wr7QjY
— ميلا (@_miila_x) December 10, 2025
ドラマのベースになる「何が起きたのか」も簡単に整理しておきます。
- 2024年3月ごろ、大谷翔平選手の口座から違法ブックメーカー側に多額の送金が行われていたことが判明
- 大谷サイドは「大谷は被害者であり資金を盗まれた」として、元通訳の水原一平さんを告発
- アメリカ当局は、水原さんが大谷選手の口座から約1,700万ドル(約17億円)を不正送金していたと認定
- 2025年2月、銀行詐欺と脱税で有罪となり57か月の禁錮刑と約1,700万ドルの返還命令が言い渡された
「信頼されていた通訳が裏で巨額の不正送金をしていた」という劇的な流れが、そのままドラマ化の土台になっています。



金額のインパクトもかなり大きいですが、「一番近くにいた人にここまでやられてしまった」という信頼関係の崩れ方が一番つらいところかな…という印象です。
水原一平役は誰?|キャスト予想・候補をチェック
一番気になるポイントがここですよね。
結論からいうと2025年12月10日時点では、水原一平役の俳優はまだ正式発表されていません。
Starzや制作陣の発表はあくまで「企画がStarzで開発中」「監督と脚本家が決まった」という段階で
キャストの名前にはまだ触れられていません。
起用されそうな俳優像をイメージしてみる
公式な名前は出ていないのでここからは“条件ベースの予想”になりますが、
水原一平を演じる俳優に求められそうな要素を挙げると…
- 日本人、もしくは日系の俳優であること(見た目の再現)
- 英語と日本語、両方のセリフに対応できること
- 「信頼される空気」と「追い詰められた表情」の両方を出せる演技力
- MLBのロッカーやベンチにいても違和感がない体格・雰囲気
このあたりは、ほぼ必須条件になってきそうです。
制作がアメリカ側なので
- ハリウッドで活動している日本人俳優
- 日系アメリカ人俳優+日本語コーチ
- 日本からのキャスティングで一部シーンだけ英語中心にする
といったパターンも考えられます。



「そっくりさん」を優先するのか、それとも“人間ドラマをしっかり演じられる人”を優先するのかで作品の雰囲気はかなり変わりそうですね。
大谷翔平役のキャスト予想と実在人物の描かれ方
水原一平役と同じくらい話題になりそうなのが大谷翔平役です。
こちらも今のところ具体的なキャスト情報は出ていません。
Starz側の説明も「ロサンゼルス・ドジャースのスター選手とその通訳をめぐるギャンブルスキャンダル」
という表現にとどまっていて名前や配役には触れていない状況です。
実名で描くのか薄くボカすのか
実在のスーパースターをそのままドラマにするかどうかはかなり繊細な問題です。
想定されるパターンはたとえば次のようなものです。
- 実名「Shohei Ohtani」として登場させる
- 名前だけ変えて「二刀流の世界的スター選手」という設定で事実をなぞる
- 顔やプレーはあまり映さず“通訳の視点から見えるスター”として描く
今回は、大谷選手は完全な被害者として扱われていてMLBの調査でも不正や賭博への関与は否定されています。
そのためドラマとしては
- 大谷側を過剰にドラマティックにしすぎない
- あくまで「水原一平の物語の背景」としての描写にとどめる
というバランスになっていく可能性が高そうです。
どんなキャラクターとして描かれそうか
作品のトーンにもよりますが大谷翔平ポジションのキャラクターは
- 誰よりもまっすぐでストイックな天才選手
- 言葉の壁がある分、通訳への信頼がとても厚い
- その“信頼の厚さ”が結果として悲劇を生むきっかけになってしまう
といった描かれ方になりそうな気配があります。



大谷本人を“物語の主役”にしてしまうと、どうしても本人への影響が大きくなりますし「どこまで踏み込むのか」というラインの引き方が本当に難しい題材だと感じます。
水原一平役・大谷翔平役の“願望キャスト”は?
ここからは、あくまで“公式発表前の願望キャスト”の話です。
日本のSNSやテレビ番組、ブログなどで名前が挙がっている俳優を代表的なところだけまとめます。
水原一平役として挙がっている名前
X(旧Twitter)やまとめブログなどで水原一平役としてよく見かけるのはこんな顔ぶれです。
- 藤原竜也
- 斎藤工
- 東出昌大
- 真田広之
- 山下智久
- 浅野忠信
- 仲野太賀
- 香取慎吾
「闇を抱えた役が似合う」「転落していく人物の芝居が濃くできそう」といった理由で挙がっていることが多く
特に藤原竜也さんあたりは“転落系ヒューマンドラマのイメージ”から名前が出やすい印象があります。
バラエティ寄りの番組やSNSでは
- コカドケンタロウ(ロッチ)
- 羽賀研二(顔の雰囲気が似ているというネタ寄りの声)
といった“半分ネタ”のキャスティング案も見かけます。



見た目の近さで盛り上がるパターンと「演技の温度感が合いそう」で名前が出るパターン、どちらも混ざっている感じがありますね。
大谷翔平役として挙がっている名前
一方で大谷翔平役として名前が出ているのはこんな人たちです。
- 鈴木亮平
- 新田真剣佑(現:真剣佑)
- 東出昌大
- 阿部寛
- ティモンディ・高岸宏行
体格や雰囲気、真面目でストイックなイメージ
そして「マウンドに立った姿を想像できるかどうか」といったあたりで語られている印象です。
情報番組ではアナウンサーやコメンテーターが
- 水原役:二宮和也
- 大谷役:鈴木亮平
といった“もし日本のドラマでやるなら”というノリでキャスト案を出してスタジオが盛り上がっていました。
あくまで“ファンの遊びキャスティング”
ここで挙げた名前はすべて
「もし演じるならこの人じゃない?」
「この人がやったら絶対おもしろい」
といったファンやメディア側の“願望キャスト”です。
Starzやライオンズゲートが実際に誰にオファーを出しているのか、
日米どちらの俳優を中心に考えているのかといった情報は2025年12月10日時点では一切公表されていません。



日本国内だけを見ても、これだけ名前がバラけているので最終的にまったく予想外の若手や海外で活動している日本人俳優がハマってくる可能性もありそうですね。
ドラマ化の背景と企画の狙い
「なんでこんなに早くドラマ化まで行くの?」と思った人も多いはずです。
報道からかなり早いスピード感で進行
水原一平さんのスキャンダルを題材にしたドラマ企画は、
もともと2024年5月ごろにライオンズゲート・テレビが開発中として報じられていました。
そこから約1年半ほどの間に
- 企画の具体化
- 監督・脚本家の決定
- 放送局としてStarzが正式に受け入れ
という流れが進み2025年12月時点で「Starzが開発中のドラマシリーズ」として本格的に動いている状態になっています。
ハリウッドが飛びつきたくなる要素が盛りだくさん
ハリウッド側から見るとこの事件には“ドラマ化したくなるポイント”がかなり多いです。
- 世界的なスター選手・Shohei Ohtaniの存在
- そのすぐそばにいた通訳というこれまであまり描かれてこなかったポジション
- 違法賭博・巨額窃盗・司法取引・実刑判決…という起伏の激しいストーリーライン
- 「スポーツ×ギャンブル×アメリカ司法」という、ドラマと相性の良いテーマ
ここ数年の海外ドラマや映画でも
- 投資詐欺や金融スキャンダル
- セレブやインフルエンサーの転落劇
- 実在の事件をベースにした“実話系サスペンス”
といった「実際のスキャンダルをベースにした作品」が増えています。
水原一平さんのケースもまさにその流れの中にある企画という印象です。



日本の感覚だと「まだ傷が癒えていないのに…」と感じる人も多そうですが、ハリウッドは“話題になっているうちに作品化してしまう”文化が強いのでこのスピード感も向こうからすると特別ではないのかもしれません。
SNSの反応
ドラマ化のニュースに対して、X(旧Twitter)などの反応はかなり割れています。
前向きに受け止める声
- 「絶対見るやつ」「キャスト次第で神ドラマになりそう」
- 「通訳側の視点から見た大谷翔平の日常がちょっとでも描かれたら気になってしまう」
- 「スポーツ×ギャンブルテーマはドラマ映えするし、作り方次第でかなりおもしろくなりそう」
野球ファンとしては複雑な気持ちを抱えつつも「作品としては興味がある」というスタンスの人も多い印象です。
モヤモヤしている声
一方でこんな意見も目立ちます。
- 「まだ事件として現在進行形なのに、ドラマにするの早すぎる気がする」
- 「被害者側の心情を考えるとエンタメにされるのはちょっとしんどい」
- 「水原一平を“ドラマの主人公”にすることで変に美化されないか心配」
「見てみたいけれど、手放しに楽しめない…」というなんとも言えない温度感のコメントが多い状態です。



自分自身も「作品としての興味」と「実在の人の傷」の両方が頭に浮かんでしまって素直に“楽しみ!”とだけは言い切れないところがあります。
まとめ
最後に、今回のポイントをコンパクトに整理します。
- 水原一平さんのギャンブル&巨額送金スキャンダルが Starz でドラマシリーズ化
- 制作はライオンズゲート・テレビ、監督ジャスティン・リン×脚本・ショーランナー アレックス・コンヴェリーという本格派タッグ
- 2025年12月10日時点では、水原一平役・大谷翔平役のキャストは未発表
- 日本のSNSやテレビ番組では、水原役・大谷役の“願望キャスト”が多数挙がっているがあくまで非公式の想像レベル
- 物語の軸は「通訳として成功した男がギャンブル依存と巨額窃盗で転落していく」ヒューマンドラマ路線
- SNSでは「絶対見る」「早すぎて複雑」といった、期待とモヤモヤが入り混じった反応が目立つ
事件としてはまだ記憶に新しく、当事者にとっては決して“過去の話”と割り切れない部分も多いテーマです。
どんなキャストが選ばれてどこまで踏み込んで描くのか。
そのあたりも含めて作品の続報を少し距離をとりながら見守っていきたいところですね。










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