独特の空気感で観る人を引き込むお笑いコンビ『元祖いちごちゃん』。
キングオブコント2025では決勝進出を果たし、今もっとも注目を集める芸人のひと組です。
一方で、SNSでは「怖い」「不気味」「ネタが気持ち悪い」といった否定的な意見も見られます。
なぜ、そう感じてしまう人がいるのか?
この記事では、その理由を5つの視点からわかりやすく探っていきます。
SNSの反応
SNSでは「不快」「怖い」「気持ち悪い」といった否定的な意見が一定数見られます。
ただし、その多くは「でも何かクセになる」「後から笑えてきた」という“戸惑い+魅了”型の感想です。
- 「静かすぎて怖いのに、なぜか面白い」
- 「意味不明…でも目が離せない」
- 「怖いけどセンスがある」
実際は、“不快さ”を狙ったわけではなく“感情の揺れ”を笑いに変える演出。
その構造を理解できると元祖いちごちゃんのネタの見え方が一気に変わってきます。
不快と感じる理由5選
元祖いちごちゃんのボケの人、「すべてを失った北村匠海」って感じがしていい風味がする pic.twitter.com/Dfq85lTEIk
— 吾輩 (@waga_high) October 11, 2025
ここからは『元祖いちごちゃん』が「不快」と言われる主な理由を5つ取り上げ、
すべてが“意図的な笑いの手法”であることを説明します。
① ネタが気持ち悪い
“気持ち悪さ”も笑いの素材の一部です。
彼らはグロや過激な表現に頼らず、間・沈黙・目線のズレで緊張を作り最後に解放して笑いを生みます。
その“ゾワッ”とする瞬間こそ笑いが起こる直前のサイン。
私も初見では戸惑いましたが見終わった後に感じる“スッと抜けるような心地よさ”は、
計算された構成力の証だと感じています。
② 意味が分からない
説明をあえて省くことで“観客の想像力”を引き出しています。
全てを語らず余白を残すことで観る側が自分の中で答えを見つける。
それが『元祖いちごちゃん』の笑いの特徴。
「分からない=不快」ではなく、「考える楽しさを提供している」と言えるでしょう。
③ テンポが遅い
彼らの“遅さ”は欠点ではなく緊張と期待を育てるための間(ま)です。
沈黙の時間があるからこそ観客の頭の中に“次は何が起こる?”という想像が生まれる。
この“静けさを使った笑い”は、テンポの速いバラエティ番組とは異なる舞台的な芸術性を感じさせます。
④ キャラクターが不気味
確かに、一見すると共感しづらい登場人物もいます。
しかしよく見るとその中には孤独・不器用・承認欲求といった“人間の本質”が描かれています。
つまり「不気味」ではなく「リアル」。
私は、彼らのキャラクターにむしろ“人間くささ”と“優しさ”を感じます。
⑤ オチがスッキリしない
爆発的な笑いよりも、“余韻で笑わせる”のが『元祖いちごちゃん』流。
あえてモヤッと終わることで観客に考える余白を残し、「後からジワる」体験を作っています。
時間が経っても思い出すコント。
それが、彼らの真骨頂です。
元祖いちごちゃんの魅力と裏側エピソード
元祖いちごちゃんへのご声援
— 浅井企画 芸人情報【公式】 (@asaikikakuwarai) October 11, 2025
ありがとうございました‼️
1stステージ9位と言う結果
でしたが、元いちらしさは
見て頂けたかと思います👍
高い景色は来年観に行きます‼️#キングオブコント#元祖いちごちゃん#浅井企画 pic.twitter.com/RarWsCyIY2
コンビ名の由来は、マクドナルドで見かけた「いちごシェイクの看板」と二人が好きだった漫画『いちご100%』。
そして再結成の際に“原点回帰”の意味を込めて「元祖」を付けたという可愛くも粋なネーミング秘話があります。
彼らは稽古場にこだわらず、地道にネタを磨き続けてきた努力家でもあります。
取材やインタビューでも「新しいものを見せたい」と語るなど、
観客数に関係なく全力でステージに立つ姿勢がうかがえます。
この背景を知ると“不気味な芸人”という印象が一変します。
彼らはむしろ人の感情を丁寧に扱う繊細な表現者なのです。
まとめ
『元祖いちごちゃん』が“気持ち悪い”“不快”と言われるのは、
実は観客の感情を巧みに動かしている証拠。
静けさ・違和感・間(ま)はすべて計算された笑いの構成要素です。
最初はザワついても、観るほどにその“緊張と解放のバランス”にハマる。
不快ではなく人間の感情をリアルに描いた新しい笑い。
私は今、彼らの“静かな狂気”の中にこそ、お笑いの進化を感じています。


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