神奈川県で活動するラブラドール警察犬「アル号」が、行方不明になった11歳の男の子を約35分で発見し表彰されたというニュースが注目を集めています。
「警察犬アル号ってどんな犬なの?」
「活躍は今回だけじゃないの?」
と気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事ではアル号のプロフィールや今回の救出劇、そしてこれまでの活躍やエピソードについてわかりやすく整理してお伝えします。
警察犬アル号とは

警察犬アル号は、神奈川県警本部鑑識課に所属するラブラドール・レトリーバーの警察犬です。
人の“匂い”を手がかりに捜索を行う、いわゆる「臭気選別」などを担当する警察犬です。
アル号のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | アル号 |
| 犬種 | ラブラドール・レトリーバー |
| 性別 | オス |
| 年齢 | 現在8歳前後(中堅〜ベテラン期) |
| 所属 | 神奈川県警 本部鑑識課・警察犬係 |
| 担当ハンドラー | 山村 和(やまむら・かず)警部補 |
アル号はとても人懐っこく穏やかな性格で「見つけたら褒めてもらえる」という訓練の積み重ねにより
捜索への意欲が高く現場でも集中力を発揮できるタイプといわれています。
見つけた人に嬉しそうに近づく一面もあり“頼れるのに愛らしい”という印象の警察犬ですね。
11歳男児救出劇
2025年10月、横浜市港南区で11歳の男の子が行方不明になり家族から通報がありました。
警察が周辺を捜索する中でアル号と山村警部補が出動します。
手がかりにしたのは男の子が普段使っていた枕カバーの匂い。
アル号はその匂いを覚え、似た匂いの残る道筋をたどりながら周辺を進みました。
捜索開始からわずか約35分アル号は自宅からほど近い路上で男の子を発見。
男の子は無事で大きな事故につながらずに済んだことから非常に迅速で価値のある救出だったと評価されています。
その後、アル号と山村警部補は港南警察署で表彰されました。
これまでの活躍・経歴
実はアル号の活躍は今回が初めてではありません。
2022年にも小6男児を発見
【匂いを頼りに】当直の警察犬2頭に出動要請、家出した小6男児を1時間で発見 神奈川https://t.co/Vp7cCQG3PL
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 19, 2022
アル(オス)は5歳のラブラドルレトリバー、アサヒ(メス)は4歳のジャーマンシェパード。副賞のビーフジャーキーが用意されると、2頭はうれしそうに跳びはねていた。 pic.twitter.com/x3PyFmvGv6
2022年には鎌倉市で行方不明になっていた小学6年生を別の警察犬とともに出動して約1時間で発見した実績があります。
夜間の捜索で手がかりも少ない中での発見だったことから当時も「お手柄警察犬」として話題になりました。
今回の表彰は通算15回目
アル号は今回の救出で表彰されたことで、これまでの表彰が通算15回目になったとされています。
つまり「優秀な実績を積み重ねてきた警察犬」ということです。
何年も現場に立ち続け、その都度結果を出し続けてきたことが分かります。
アル号の性格がわかるエピソード

アル号は“優秀な警察犬”という印象だけでなく現場で見せる仕草や行動から穏やかでまっすぐな性格が感じられます。
「同じ匂いを探せば褒めてもらえる」
アル号は、匂いを手がかりに人を見つける訓練を繰り返しており「見つければ褒めてもらえる」という経験がしっかり積み重なっています。
そのため、発見の瞬間には嬉しさがあふれ相手に寄り添おうとする姿が見られることもあります。
“仕事が好きでまっすぐ”な性格が表れた場面です。
他の警察犬との連携も得意
過去の捜索では、シェパードなど他の警察犬とペアで出動したこともあります。
互いの得意分野を生かしながら動けるのは訓練だけでなく落ち着いた気質も影響しています。
ラブラドールらしい“寄り添う力”
ラブラドール・レトリーバーはやさしい気質と学習意欲の高さが特徴の犬種です。
アル号はその持ち味を自然に発揮し焦らず丁寧に“匂いの道”を追い続けられる警察犬です。
まとめ
警察犬アル号は、
- 神奈川県警のラブラドール警察犬
- 11歳男児を約35分で発見したお手柄犬
- 過去にも小6男児を発見するなど実績多数
- 今回の表彰で通算15回目
- 人懐っこく努力家で信頼される“ベテラン警察犬”
という経験と実力を兼ね備えた存在です。
ただ「すごい警察犬」というだけでなく毎日の訓練とハンドラーとの信頼関係があってこその活躍。
静かに人の命と安全を守る“縁の下のヒーロー”のような存在ですね。
今後もアル号の活躍を温かく見守りたくなります。


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