靖国参拝という言葉を聞くと、毎年ニュースで取り上げられている印象がありますよね。
でも、何がそんなに問題になるのかまでは、少しわかりにくいかもしれません。
今回は、靖国参拝がなぜ話題になるのかを小学生でもイメージしやすい言葉でやさしく整理します。
靖国参拝は何が問題なの?
いちばん大きいのは、ただのおまいりとして見る人と、そうは見ない人がいることです。
靖国神社は、戦争などで亡くなった人たちをまつっている場所です。
靖国神社の公式案内では、まつられている人は246万6千余柱にのぼるとされています。
日本では、亡くなった人に手を合わせる場所と受け止める人もいます。
その一方で、中国や韓国などでは、戦争を進めた責任を問われた人たちも一緒にまつられている場所だと見られています。
そのため、日本の総理大臣や大臣が参拝すると、ただの追悼ではなく、日本という国の考え方まで表しているように受け取られやすいんです。
どうして外国で強く反発されるの?
ここで出てくるのが、A級戦犯という言葉です。
これは、東京裁判で戦争の進め方や始め方の責任を問われた人たちを指す言い方です。
外務省の説明でも、靖国神社にはいわゆるA級戦犯が合祀されていることが、近隣諸国の批判や不信につながる大きな理由だとされています。
つまり外国から見ると、総理大臣や大臣の参拝は、戦争で苦しんだ国に対して、つらい記憶を思い出させる行動に見えることがあるわけです。
このズレが、毎年のように話題になる理由のひとつです。
A級戦犯と合祀をやさしく言うと
難しい言葉なので、ここはできるだけ簡単にします。
A級戦犯は、戦争の現場で何かをした人というより、戦争を進めた責任を大きく問われた人たち、というイメージです。
合祀というのは、別々の人を同じ場所で一緒にまつることです。
靖国神社の公式案内でも、戦争犯罪人として処刑された人たちも祀られていることが示されています。
かなり簡単に言うと、
- A級戦犯:戦争を進めた責任を問われた人たち
- 合祀:その人たちも、ほかの戦没者と一緒にまつられていること
という意味です。
日本の中では何が問題になるの?
外国との関係だけではありません。
日本の中でも、総理大臣や大臣が神社を参拝することについては、政教分離との関係がよく話題になります。
政教分離というのは、国と宗教が近づきすぎないようにする考え方です。
裁判でも、首相による靖国参拝について、国の立場で宗教施設に関わりすぎていないかが争点になってきました。
だから、一般の人がおまいりに行くことと総理大臣が行くことは、同じようには見られないんですね。
小学生向けにたとえるとどういうこと?
たとえば、みんなで亡くなった人をしずかに大切に思う場所があるとします。
そこにふつうの人が行くなら、手を合わせに行ったんだなと思われやすいです。
でも、クラスの代表や学校の校長先生みたいな立場の人が行くと、その人ひとりの気持ちではなく、クラス全体や学校全体の考えみたいに見られることがありますよね。
靖国参拝も、それに少し近いです。
行くのが総理大臣や大臣だと、個人のおまいりではなく、日本という国の考えとして見られやすくなる。
そこが大きなポイントです。
まとめ
- 靖国神社は、戦争などで亡くなった人たちをまつる場所
- そこには、A級戦犯と呼ばれる人たちも一緒にまつられている
- そのため、総理大臣や大臣が参拝すると、ただの追悼ではなく国の考え方のように見られやすい
- 中国や韓国では特に強い反発が起きやすい
- 日本の中でも、政教分離の面から議論が続いている
靖国参拝が問題になるのは、おまいりそのものが悪いからではありません。
だれが行くのか、その場所がどう見られているのかで、受け止め方が大きく変わるからなんですね。


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