大谷翔平選手が「WBCに出場する意向を示した」というニュースを聞いて
「やったー!また侍ジャパンの大谷が見られる!」
「前回のあの興奮をもう一回味わえるじゃん!」
とテンションが上がった人、多いと思います。
ところが、そこで目にするのが「WBCはネトフリ独占配信」とか「ネトフリ問題」といったワード。
その瞬間、頭の中はこんな感じになりませんか?
「ネトフリ問題って何?」
「え、無料で見られないの?」
「地上波は? NHKは? アマプラ? アベマ? DAZNは?」
「ネトフリ入ってないんだけど…どうしよう。マジ最悪なんだけど。」
大谷選手のWBC出場自体はうれしいのに「見る側のハードル」が一気に上がった気がして
喜びと不安がごちゃっと混ざった状態になっている人も多いはずです。
この記事では
- ネトフリ問題って結局なに?
- 本当に無料で見られない可能性があるの?
- 視聴者がモヤモヤする理由はどこにあるの?
というあたりをできるだけわかりやすく整理していきます。
ネトフリ問題とは
まず一番大事なポイントはここです。
2026年のWBCは、日本国内ではNetflix(ネトフリ)が独占配信の権利を持っている
WORLD BASEBALL CLASSIC INC.とNetflixが「2026年WBCの日本における独占パートナーシップ」を正式に発表しています。
内容としては
- 2026年WBCの全47試合を日本ではNetflixがライブ配信&見逃し配信
- 日本の視聴者から見るとWBCを観るときの“メインの場所”がNetflixになる
という形です。
ここから
「え、じゃあ地上波とかBSではやらないの?」
「今までみたいに“テレビつけたら見られるWBC”じゃなくなるの?」
という不安が一気に広がり「ネトフリ問題」と呼ばれるようになりました。
なぜ「無料で見られない可能性」が出てくるのか
現時点で分かっているのは
- 日本での公式な権利を持っているのはNetflixだけ
- MLBやWBC側のリリースでも「日本でのWBC視聴はNetflixで」とはっきり書かれている
ということです。
その一方で
- 地上波テレビ(NHKや民放)が試合を放送できるかどうか
- アマプラ、アベマ、DAZNなど他の配信サービスでの同時配信があるのかどうか
といった点は今のところはっきりした発表がありません。
LinkedInや海外メディアの解説では
- 「日本ではNetflixが独占。全国放送のテレビはなし」
- 「DAZNやアベマなど他サービスでは見られない」
といった見方も紹介されていますが、これはあくまで現時点の情報と予測ベースです。
ただ少なくとも
「2026年も前回までと同じように“地上波で全部無料で見られる”」
という状況ではなくなっている可能性が高いというのはほぼ確実になってきています。
視聴者がモヤモヤしてしまうポイント
ファン目線で整理するとモヤモヤの正体はだいたいこのあたりかなと思います。
① せっかく大谷が出るのに「見る壁」ができる
- 大谷翔平選手がWBCに出るなら「絶対に見たい」というのがファンの本音
- 「ネトフリ入ってないと見られないかも」と言われると一気に不安
- 「大谷選手の晴れ舞台なのに視聴環境で置いていかれるの?」という寂しさ
② サブスク疲れとお金の問題
- すでにアマプラ・DAZN・アベマなどいろいろ契約している人も多い
- 「WBCのためだけにまた一つサブスク増やすのはキツい…」
- 解約し忘れなども含めて心理的ハードルもなかなか高い
③ 「代表戦なのに有料かよ」という違和感
- 代表戦やWBCは「日本中の誰でも見られるべき」という感覚を持つ人も多い
- 子どもや高齢者、ネットに弱い人はサブスク加入のハードルが高い
- 「国民的イベントが有料サービスの中に“囲い込まれる”感じ」が引っかかる
大谷選手や侍ジャパンが悪いわけではまったくないのに、見る側の事情で素直に喜びきれない。
これが、ネトフリ問題がここまで話題になっている一番の理由だと思います。
テレビ局やビジネス側の事情も少しだけ
「テレビでやってくれればいいのに!」と言いたくなるのですが、ビジネス側にもそれなりの事情があります。
- WBCの放映権料はどんどん高騰していて、今回の日本向け権利はかなりの高額だと報じられている
- テレビ局は広告収入だけでその金額を回収しないといけない
- 視聴習慣の変化や広告単価の低下もあり「昔ほどバラまいてもペイしない」構造になってきている
一方のNetflix側は
- 世界的にライブスポーツへの進出を強めている
- 日本ではWBCが「一気に注目を集められるコンテンツ」として非常に魅力的
- 大谷翔平選手の存在も含め日本の野球人気を取り込みたい狙いがある
という背景があります。
要するに
テレビ局「取りたくてもさすがにこの金額は厳しい…」
ネトフリ「ここで一気にスポーツ配信に攻め込むチャンス!」
という構図の中で「じゃあ日本ではNetflixが独占でやります」という今の形に落ち着いたということですね。
これからどうなりそうか(現時点で言えること)
2025年11月時点でだいたいこういう見通しになっています。
- 確定していること
- 2026年WBCは日本ではNetflixが独占的に配信すると公式発表されている
- 大会期間は2026年3月5日〜17日で日本代表(侍ジャパン)の試合も含め全47試合を配信予定
- まだはっきりしていないこと
- 地上波テレビが一部の試合だけでも放送できるような追加交渉があるのか
- ダイジェスト番組や特別番組など「無料で雰囲気を味わえる枠」がどれくらい用意されるのか
- パブリックビューイングや映画館ビューイングのような形でネトフリを使いつつ「みんなで見る場」が作られるのかどうか
今のところ
「2023年までと全く同じ感覚で地上波をつけたらWBCが勝手に流れてくる」
という状況にはならなさそうというのが正直なところです。
まとめ|大谷のWBCをどう見守るか
最後にポイントだけサクッと整理します。
- 大谷翔平選手がWBC出場の意向を示し「また侍ジャパンの大谷が見られる」とファンは大歓喜。
- その一方で、2026年WBCの日本での放映権はNetflixが独占と言われ「ネトフリ問題」として話題になっている。
- 「地上波で無料で見られないかもしれない」「ネトフリ入ってない人はどうすれば…」という不安が広がっている。
- 放映権料の高騰や“スポーツ×配信サービス”の流れもあり、テレビ局だけを責めるのは難しい状況になっている。
ファンとしての本音はきっと
「大谷選手がWBCに出てくれるのは心からうれしい。だからこそ、その姿をできるだけ多くの人が見られる形で残してほしい」
この一言に尽きるのではないでしょうか。
これから大会が近づくなかで一部試合の地上波放送や子ども向け企画、パブリックビューイングなど
「ビジネス」と「みんなで楽しみたい気持ち」の両方を考えた動きが出てくるのか。
大谷翔平選手のプレーはもちろんWBCという大会をどうファンに届けていくのかという点にも今後注目していきたいところです。





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