経済安全保障担当大臣や経済財政政策担当大臣などを務めニュースで名前を見る機会が増えている城内実(きうち みのる)さん。
「東大卒の元外交官」
「ドイツ語が堪能な国際派」
「郵政民営化に反対した“造反議員”」
などいろいろな顔を持つ政治家です。
この記事では
- プロフィール
- 経歴
- 学歴
- 出身・生い立ち
- 家族構成
- 人柄が伝わるエピソード
といったポイントをできるだけわかりやすく整理して紹介していきます。
城内実とは
城内実さんは、自由民主党所属の衆議院議員で静岡7区を地盤とする政治家です。
当選回数は7回のベテランでこれまでに
- 外務副大臣
- 環境副大臣
- 経済安全保障担当大臣
などを歴任してきました。
さらに2025年10月発足の高市内閣では
- 日本成長戦略担当大臣
- 賃上げ環境整備担当大臣
- スタートアップ担当大臣
- 全世代型社会保障改革担当大臣
- 感染症危機管理担当大臣
- 内閣府特命担当大臣(経済財政政策・規制改革)
と経済・社会保障・規制改革などを幅広く担当する要のポストに就いています。
もともとは外務省の外交官としてキャリアを積んだ“官僚出身”の国会議員で、ドイツ語に堪能な「国際派政治家」としても知られています。
プロフィール
- 名前:城内 実(きうち みのる)
- 生年月日:1965年4月19日(2025年時点で60歳)
- 出生地:東京都新宿区
- ルーツ・地盤:静岡県浜松市(本籍・選挙区)
- 選挙区:衆議院 静岡7区
- 所属政党:自由民主党
- 前職:外務省職員(外交官)
- 現在の主な役職(高市内閣):
- 日本成長戦略担当大臣
- 賃上げ環境整備担当大臣
- スタートアップ担当大臣
- 全世代型社会保障改革担当大臣
- 感染症危機管理担当大臣
- 内閣府特命担当大臣(経済財政政策・規制改革)
- 最終学歴:東京大学 教養学部 国際関係論分科卒業
経歴
城内さんの経歴を大きな流れに沿って見ていきます。
① 外務省でのキャリアスタート
- 東京大学教養学部国際関係論分科を卒業後、外務省に入省。
- 国際情勢を担当する官僚として中央省庁で勤務します。
ここで「国を動かす仕事」に直接関わるようになり、のちの政治家としての基礎も培われていきます。
② 在ドイツ日本大使館勤務と通訳官
- 若くして在ドイツ日本大使館に赴任。
- ドイツ語やヨーロッパ情勢に詳しい外交官として経験を積みます。
- 語学力が評価され天皇陛下や総理大臣のドイツ語通訳も担当。
日本のトップと外国首脳の会談を支える重要なポジションを任されてきました。
③ 政治家へ転身
- 2000年代前半に外務省を退官し国政選挙への出馬を決意。
- 静岡7区から立候補し衆議院議員として国政の世界へ。
外交官時代の経験を活かし、外交・安全保障分野を中心に活動を始めます。
④ 郵政民営化への反対と落選
- 小泉政権で大きな争点となった「郵政民営化法案」の採決で自民党の方針に反対。
- いわゆる「郵政造反組」となり、自民党の公認を失います。
- 次の総選挙では“刺客”候補を立てられ落選という厳しい結果に。
党に逆らってでも自分の考えを貫いた判断は、「信念を曲げない政治家」として語られるきっかけになりました。
⑤ 再起と副大臣ポスト
- 落選後も地元で活動を続けその後、衆議院議員に返り咲き。
- 自民党にも復党し党内で重要なポストを担うようになります。
- 外務大臣政務官 → 外務副大臣 → 環境副大臣と要職を歴任。
外交・環境などで政府の中枢に入り経験を積んでいきます。
⑥ 石破内閣・高市内閣での大臣ポスト
- 2024年発足の石破内閣では
経済安全保障担当大臣/内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略・知的財産戦略・科学技術政策・宇宙政策・経済安全保障)に就任。 - 2025年10月発足の高市内閣では役割がさらに広がり
- 日本成長戦略担当大臣
- 賃上げ環境整備担当大臣
- スタートアップ担当大臣
- 全世代型社会保障改革担当大臣
- 感染症危機管理担当大臣
- 内閣府特命担当大臣(経済財政政策・規制改革)
を兼務しています。
経済運営や成長戦略、社会保障改革までを一手に担う「高市内閣の経済・改革分野のキーマン」と言ってよさそうなポジションです。
学歴
城内さんの学歴をまとめると次のようになります。
- 小学校:
- 西ドイツ(当時)の公立小学校
- 神戸市立諏訪山小学校
- 港区立檜町小学校
- 横浜市立中田小学校などを転校しながら卒業
- 中学校:横浜市立戸塚中学校
- 高校:私立開成高等学校
- 大学:東京大学 教養学部 国際関係論分科卒業
父親の仕事の都合で転校が多く国内外のさまざまな環境で育ったことが特徴的です。
その中で名門・開成高校から東京大学へと進学し国際関係を専門に学んできました。
出身・生い立ち
出生地とルーツ
- 生まれた場所は東京都新宿区の産婦人科。
- 当時、父親は広島で勤務しており母親が「里帰り出産」で東京に戻っていたタイミングだったとされています。
- 住民票は広島市、本籍は静岡県浜松市。
城内さん自身も政治家としては浜松を拠点に活動し「生まれは東京・ルーツは浜松」という形でキャリアを築いてきました。
幼少期〜学生時代
- 幼少期には西ドイツで生活し現地の小学校に通学。
- 帰国後は、神戸・東京・横浜など各地で過ごし転校をくり返します。
- こうした経験からドイツ語や外国文化に自然と親しみ、のちの在ドイツ大使館勤務や通訳官としての活動につながっていきます。
また、母方の祖父は戦後の混乱期に上京し公認会計士として事務所を構えた人物と紹介されています。
「エリート官僚の家庭」と「ゼロから道を切りひらいた世代」が同居する環境で育ったことも城内さんの価値観に影響していそうです。
家族構成
公表されている範囲で整理すると家族構成は次のようになります。
- 本人:城内 実さん
- 妻:一般の方(名前・職業などは非公表)
- 子ども:息子が2人
公式サイトのコラムやSNSでは長男・次男と勉強の話をしたり、妻が子どもに算数を教えている様子がさりげなく触れられることがありますが
学校名や顔写真などの情報は出しておらず家族のプライバシーには配慮している印象です。
親・祖父母について
- 父:城内康光さん(元警察庁長官)
- 母方の祖父:戦後に上京し、公認会計士になった人物
国家の治安を担った父と自らの努力でキャリアを築いた祖父。
この2人の存在は、城内さんの責任感や「庶民感覚」にも影響していると考えられます。
人柄が伝わるエピソード
郵政民営化で「損しても信念を選んだ」
小泉政権で大きな争点となった郵政民営化法案。
自民党内では賛成が前提のような雰囲気でしたが城内さんはあえて反対を選びました。
その結果、公認を失い選挙では“刺客”候補を立てられて落選します。
政治家にとっては非常に大きなリスクですが「自分の考えと違うものには賛成できない」という姿勢を貫いた出来事として語られています。
天皇陛下・総理の通訳を務めたドイツ語力
外交官時代には、在ドイツ日本大使館で勤務し天皇陛下や総理大臣のドイツ語通訳を任されました。
通訳は、ただ言葉を訳すだけでなく相手の文化や空気感を理解していないと難しい仕事です。
幼少期のドイツ生活や国際関係の学びがこの場面で大きく生きたと言えそうです。
実は「レコード好き」の一面も
公の場では真面目で堅いイメージがありますが、プライベートでは古いレコードを集めるのが好きだと紹介されています。
仕事の合間に音楽を聴きながら気持ちを落ち着ける、そんな“趣味人”としての一面も持っているようです。
子どもと向き合う「父親」としての顔
公式サイトのコラムでは
- 宿題を見てあげる話
- 礼儀や思いやりの大切さを子どもに伝えたいという思い
などが語られています。
国会や大臣の仕事で忙しい中でも、家庭では子どもたちと向き合おうとしている姿がうかがえますね。
まとめ
この記事では城内実さんについて
- 東大卒・元外交官の国際派政治家であること
- 郵政民営化法案への反対で一度は議席を失いながらも信念を貫いたこと
- 石破内閣で経済安全保障担当大臣を務めたあと
高市内閣では日本成長戦略・経済財政政策・規制改革・社会保障改革など経済周りの中核を担う大臣に就いていること - 生まれは東京だがルーツは静岡県浜松市であること
- 父は元警察庁長官、祖父は公認会計士という家庭環境に育ち現在は妻と2人の息子を持つ父親でもあること
といった点を中心にわかりやすく整理しました。
ニュースや国会中継で名前を見かけたときに「高市内閣でどんな役割を担っているのか」も含めてイメージしやすくなればうれしいです。






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