こめおさんが手掛ける蟹ラーメン専門店「かにを」に、麻布十番納涼まつりで発生した食中毒の影響が広がっています。
食中毒の原因施設として営業停止処分を受けたのは「割烹こめを」ですが、別店舗である「かにを」も予定していた2つの大型イベントへの出店が取りやめとなりました。
「かにを」は今後どうなるのか、割烹こめをで発生した食中毒や営業停止、イベント出店中止まで現在の状況をまとめます。
こめおの「かにを」は今後どうなる?
9月4日朝時点で、浅草の蟹ラーメン専門店「かにを」に営業停止命令が出た事実や、閉店が発表された事実は確認されていません。
今回、港区から7日間の営業停止命令を受けたのは、麻布十番にある「割烹こめを」です。
「割烹こめを」と浅草の「かにを」は、こめおさんが手掛けているという共通点はありますが、店舗も運営会社も異なります。
そのため、割烹こめをへの営業停止命令が、そのまま「かにを」に適用されるわけではありません。
一方で、「かにを」への影響がないわけではありません。
9月3日に食中毒の原因が正式に発表されると、その日のうちに「かにを」が出店を予定していた2つの大型グルメイベントが相次いで出店取りやめを発表しました。
行政処分とは別のところで、すでに「かにを」の事業にも影響が広がり始めています。
今後について、こめおさんや株式会社蟹をから「かにを」を閉店するとの発表は出ていません。
現段階では、浅草店舗を今後どのように運営していくのか、イベント出店をいつ再開できるのかなどが注目される状況です。
割烹こめをで何があった?
今回の問題は、2026年8月22日と23日に開催された麻布十番納涼まつりで販売された「冷やし蟹ラーメン」をめぐって発生しました。
祭り終了後、ラーメンを食べた人から下痢や腹痛、発熱などの症状を訴える声が相次ぎます。
当初はSNS上で「食中毒ではないか」と話題になっていましたが、みなと保健所にも体調不良の連絡が次々と寄せられ、調査が開始されました。
そして9月3日、港区と東京都が調査結果を公表。
麻布十番納涼まつりで販売された冷やし蟹ラーメンを原因とする、サルモネラ属菌による食中毒だったと正式に断定しました。
食中毒の原因となった冷やし蟹ラーメンは、「割烹こめを」の店舗内で調理され、祭り会場へ持ち込んで販売されていました。
食中毒の原因は冷やし蟹ラーメンで確定
これまで冷やし蟹ラーメンとの関係が疑われていましたが、現在は原因食品として正式に特定されています。
みなと保健所が食中毒と判断した大きな理由は、患者に共通する食事内容と検査結果でした。
調査では、確認された患者全員に共通する食事が、祭りで販売された冷やし蟹ラーメン以外になかったことが判明しています。
さらに複数の患者と調理従事者の便から、サルモネラ属菌が検出されました。
患者がラーメンを食べてから症状が出るまでの時間や、下痢・腹痛・発熱などの症状についても、サルモネラ属菌による食中毒と一致していました。
こうした複数の調査結果をもとに、保健所は冷やし蟹ラーメンを原因食品と断定しています。
食中毒の患者は何人?
9月3日の公式発表では、食中毒患者として確認されたのは78人です。
内訳は、
- 男性48人
- 女性30人
- 年齢は1歳から61歳
となっています。
主な症状は下痢、腹痛、発熱などで、51人が医療機関を受診しました。
3人が入院しましたが、いずれもすでに退院しています。
これまで体調不良を申し出た人数については116人と報じられていましたが、この116人と公式に食中毒患者として確認された78人は同じ数字ではありません。
116人は保健所などに体調不良を申し出た人数で、調査を経て食中毒患者として確認された人数が9月3日時点で78人という整理です。
割烹こめをは営業停止に
原因食品と原因物質が特定されたことで、「割烹こめを」には行政処分も行われました。
港区は食品衛生法に基づき、割烹こめをに対して、
- 2026年9月3日から
- 2026年9月9日まで
- 7日間
の営業停止命令を出しています。
処分対象となった営業者は、割烹こめをを運営する株式会社Fooppyです。
こめおさんも9月3日に今回の食中毒について改めて謝罪。
今後、これまで通り店を営業していいのかを考え、一度営業を休止して今回の問題と向き合う考えを明らかにしました。
そのため、行政上の営業停止期間は9月9日までですが、期間が終わればすぐ通常営業へ戻ると決まっているわけではありません。
「割烹こめを」と「かにを」は何が違う?
今回最もわかりにくいのが、「割烹こめを」と「かにを」の関係です。
| 比較 | 割烹こめを | かにを |
|---|---|---|
| 場所 | 麻布十番 | 浅草 |
| 業態 | 日本料理・割烹 | 蟹ラーメン専門店 |
| 運営会社 | 株式会社Fooppy | 株式会社蟹を |
| 今回の行政処分 | 7日間の営業停止 | 営業停止処分は確認されていない |
| イベントへの影響 | 食中毒の原因施設 | 2イベントが出店取りやめ |
「かにを」は2026年5月に浅草でオープンした蟹ラーメン専門店で、株式会社蟹をが運営しています。
こめおさんは株式会社蟹をの代表取締役を務め、約2年間かけて蟹ラーメンの味づくりを進めてきました。
一方、「割烹こめを」は株式会社Fooppyが運営する麻布十番の日本料理店です。
今回の麻布十番納涼まつりでは、「かにを」ではなく「割烹こめを」が出店主体となり、冷やし蟹ラーメンを販売していました。
なぜ「かにを」にも影響が出ている?
別店舗である「かにを」にまで影響が広がっているのは、こめおさんと蟹ラーメンという共通点が非常に大きいためです。
今回の行政処分を受けた営業者は株式会社Fooppyで、「かにを」を運営する株式会社蟹をではありません。
しかし一般の人から見れば、どちらも「こめおさんが手掛ける飲食店」です。
さらに、食中毒の原因食品として確定したのが「冷やし蟹ラーメン」であることから、蟹ラーメン専門店「かにを」のブランドイメージとも強く結び付いてしまいます。
祭りの商品は浅草「かにを」の通常商品そのものではありませんが、「こめおの蟹ラーメン」という印象は避けにくい状況です。
その影響が具体的な形で表れたのが、今回のイベント出店取りやめでした。
「かにを」が東京カレー万博への出店中止
9月3日、「東京カレー万博2026」は「かにを」の出店を取りやめることを発表しました。
「かにを」は9月17日から23日まで出店し、「蟹カレー THE CURRY」を提供する予定でした。
しかし、麻布十番まつりでの食中毒について関係機関から正式な発表が出たことを受け、イベント側が出店者を変更。
「かにを」が予定していた期間には、「Spice and Vegetable 夢民」が出店することになりました。
食中毒を起こした店舗と「かにを」は別ですが、イベント主催者側としては、正式な食中毒認定を受けて出店取りやめという判断をした形です。
ラー1グランプリも「かにを」の出店中止
出店取りやめは東京カレー万博だけではありません。
「大つけ麺博 presents ラー1グランプリ」も同じ9月3日、「かにを」の出場店舗変更を発表しました。
「かにを」は第7陣となる11月7日から11月11日まで出店する予定でした。
しかし、こちらも麻布十番まつりの食中毒について関係機関から発表があったことを受け、出店を取りやめています。
代わりに出店する店舗については、予選で敗退した店舗の中から敗者復活による繰り上げ選出を行うとしています。
同じ日に2つの大型グルメイベントが相次いで「かにを」の出店取りやめを発表したことで、今回の問題が浅草店舗とは無関係とは言い切れない状況になってきました。
「かにを」は営業停止にならないの?
9月4日朝時点で、「かにを」そのものに今回の食中毒を理由とした行政上の営業停止命令は確認されていません。
港区が食中毒発生施設として公表しているのは、麻布十番の「割烹こめを」です。
原因食品となった冷やし蟹ラーメンも、割烹こめをの店舗内で調理されたものとされています。
一方の「かにを」は東京都台東区浅草にある別店舗で、運営法人も株式会社蟹をです。
そのため、「同じこめおさんの店だから」という理由だけで、浅草の「かにを」に割烹こめをと同じ行政処分が自動的に及ぶわけではありません。
ただし行政処分とは別に、イベント主催者が安全面や来場者への影響を考えて出店を見合わせる判断をすることはあります。
今回の2イベントは、まさにその影響が表れたケースといえます。
こめおは食中毒について何と謝罪した?
食中毒が正式に認定された9月3日、こめおさんもSNSで改めて謝罪しました。
体調を崩した人や家族、関係者に対して謝罪し、今回の食中毒事故を重く受け止めていることを表明しています。
また、同様の事態を二度と起こさないよう再発防止を徹底し、体調を崩した人への補償についても順次対応していくとしています。
さらに料理人として今後もこれまで通り店を続けていいのかを考え、一度営業を休止し、今回の問題と一から向き合う考えも明らかにしました。
単に7日間の営業停止処分を受けて終わりではなく、今後の飲食店運営そのものについて考える姿勢を示しています。
「かにを」は閉店する可能性がある?
9月4日朝時点で、「かにを」の閉店が決まったとの発表は確認されていません。
そのため、今回の食中毒を理由に「かにをが閉店する」とする情報は現在の公表内容とは異なります。
一方で、5月にオープンしたばかりの「かにを」にとって、今回の問題による影響は小さくありません。
すでに予定されていた大型イベント2件への出店が取りやめとなり、今後予定されるイベントやコラボなどにも影響が出る可能性があります。
また、「かにを」はオープン時から日本国内だけではなく海外展開も視野に入れたブランドとして発表されていました。
だからこそ今後は、浅草店の営業状況だけでなく、衛生管理についてどのような説明や再発防止策を示すのかも重要になりそうです。
閉店するのか、通常営業を続けるのかについては、今後のこめおさんや株式会社蟹をからの発表が注目されます。
SNSでは「かにを」への影響を心配する声も
食中毒の正式発表とイベント出店取りやめを受け、SNSでもこめおさんの今後や「かにを」の営業について関心が集まっています。
- 割烹こめをとかにをは同じ店なのか
- かにをも営業停止になるのか
- イベント出店中止で今後どうなるのか
- 浅草の店は営業を続けるのか
- こめおは料理人を続けるのか
といった疑問も見られます。
今回の食中毒の責任主体や行政処分については「割烹こめを」と「かにを」を分けて考える必要があります。
一方で、こめおさん本人や「蟹ラーメン」という商品イメージを通じて両店が結び付いているため、「かにを」への影響が完全に切り離せないのも現在の状況です。
まとめ
麻布十番納涼まつりで発生した体調不良について、港区と東京都は9月3日、「割烹こめを」が販売した冷やし蟹ラーメンを原因とするサルモネラ属菌による食中毒と正式に断定しました。
食中毒患者として確認されたのは78人で、割烹こめをには9月3日から9日まで7日間の営業停止命令が出ています。
一方、浅草の蟹ラーメン専門店「かにを」は別店舗・別法人であり、9月4日朝時点で同店への行政上の営業停止処分や閉店発表は確認されていません。
ただ、影響はすでに広がっており、東京カレー万博2026と大つけ麺博 presents ラー1グランプリは「かにを」の出店取りやめを相次いで発表しました。
行政処分を受けたのは割烹こめをですが、「かにを」にもイベント出店中止という形で具体的な影響が出ています。
今後は浅草店舗の営業だけでなく、イベントへの復帰や衛生管理、こめおさん自身が飲食事業をどのように立て直していくのかにも注目が集まりそうです。


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