東京エムケイの営業所で、従業員に怒鳴り声を浴びせ、椅子まで投げるパワハラ騒動が明らかになりました。
騒動の中心にいるのが、青木政明元社長ことユ・チャンワン氏です。
いったい何者なのか、経歴や家族、今回のパワハラ騒動、さらに過去に起きていたトラブルまで詳しく見ていきます。
東京エムケイ・ユチャンワンは何者?
今回の騒動で改めて名前が注目されたユ・チャンワン氏ですが、東京エムケイとは非常に深い関係にある人物です。
ユ・チャンワン氏は、東京エムケイの元代表取締役社長で、日本名では青木政明氏として知られています。
- 名前:ユ・チャンワン
- 日本名:青木政明
- 年齢:62歳(2026年9月時点)
- 職業:実業家
- 元役職:東京エムケイ代表取締役社長
- 現在:東京エムケイ社主・オーナー株主
- 父親:青木定雄氏
- 姉:松原京美氏
今回のニュースでは「青木政明元社長ことユ・チャンワン氏」と紹介されており、名前を見て別人なのか気になった人もいるかもしれません。
青木政明氏とユ・チャンワン氏は同一人物です。
2017年に傷害容疑で逮捕された際には、韓国籍のユ・チャンワン氏として名前が報じられていました。
現在は東京エムケイの代表取締役や取締役ではありません。
それでも「社主」「オーナー株主」という立場で会社との関係は続いており、今回も営業所を訪れて乗務員に直接英語のテストをしていました。
すでに社長を退いている人物が営業所に入り、現場の乗務員を直接指導していたことも、今回気になるポイントのひとつです。
青木政明元社長の経歴は?
青木政明氏の経歴をたどると、東京エムケイだけでなく、MKタクシー創業家そのものと深く結びついていることが分かります。
MKタクシー創業者・青木定雄氏の息子
青木政明氏の父親は、MKタクシー創業者の青木定雄氏です。
青木定雄氏は本名をユ・ボンシク氏といい、京都を中心にMKタクシーを成長させた経営者として知られています。
丁寧な接客や独自のサービスを積極的に取り入れ、MKタクシーを全国的に知られる存在へと成長させました。
青木政明氏も創業者の息子としてタクシー事業に入り、東京での事業を担っていくことになります。
外部から招かれた経営者ではなく、MKグループ創業家の中で育ち、経営の中心に入っていった人物です。
東京エムケイの社長として経営を担う
青木政明氏は、ユ・チャンワン名義で東京エムケイの代表取締役社長を務めていました。
東京エムケイは東京を中心にタクシーやハイヤー事業を展開し、接客サービスや高級車を使ったハイヤーなどにも力を入れてきた会社です。
外国人利用客への対応にも力を入れており、乗務員に対する英語教育も進められてきました。
今回のパワハラ騒動のきっかけとなったのも、この英語教育でした。
外国人客に対応できる乗務員を育てたいという考え自体は、インバウンド需要が増える現在では理解できるものです。
しかし、その教育への強いこだわりが、今回まったく違う形で表に出てしまいました。
2017年の逮捕後に社長を辞任
青木政明氏の大きな転機となったのが2017年12月です。
東京都港区のJR新橋駅付近で個人タクシーの男性運転手とトラブルになり、傷害容疑で現行犯逮捕されました。
当時の青木政明氏は東京エムケイの社長でした。
乗車を断られたことに腹を立て、運転手の胸をつかんだほか、脱げた靴を顔に投げつけるなどして軽傷を負わせた疑いが持たれました。
この出来事を受け、青木政明氏は代表取締役と取締役を辞任しています。
その後は社長に復帰していませんが、東京エムケイとの関係自体がなくなったわけではありません。
2026年現在も社主・オーナー株主として会社に関わっています。
青木政明元社長の家族構成は?
青木政明氏の家族を見ていくと、現在の東京エムケイにも創業家が深く関わっていることが分かります。
父親は青木定雄氏
父親はMKタクシー創業者の青木定雄氏です。
青木定雄氏は1928年生まれで、タクシー業界の常識にとらわれない経営を進めた人物として知られました。
特に接客サービスを重視した経営はMKタクシーの大きな特徴となり、現在のブランドイメージにもつながっています。
青木定雄氏は2017年6月に亡くなっています。
青木政明氏が2005年に駅員への暴行をめぐって逮捕された際には、父親の青木定雄氏自身が「おわび無料車両」を運転したことでも話題になりました。
息子の不祥事を受けて、創業者である父親自らがハンドルを握って利用客に謝罪するという異例の対応でした。
松原京美社長は実の姉
今回のパワハラ騒動でも重要な人物となったのが、現在の東京エムケイ社長・松原京美氏です。
松原京美社長は、青木政明氏の実の姉にあたります。
つまり今回問題を起こしたのは、単なる元社長ではありません。
現社長の実弟であり、創業家出身のオーナーでもある人物が、現場の従業員に対してパワハラ行為をしたことになります。
会社側にとっても簡単に扱える人物ではなかったことが想像できます。
それでも東京エムケイは今回、青木政明氏の行為をパワハラと認定し、営業所への立ち入りを禁止する対応に踏み切りました。
松原京美社長も、弟である青木政明氏と今回の問題について強く話し合ったことを明らかにしています。
身内だから曖昧に済ませるのではなく、会社として明確に線引きする必要があるほど深刻な問題だったということでしょう。
妻や子供は?
青木政明氏自身の妻や子供については、詳しい情報は公表されていません。
東京エムケイの経営者として長年知られてきた人物ですが、配偶者や子供など自身の家庭についてはほとんど表に出していないようです。
現在確認できる家族情報としては、父親の青木定雄氏や姉の松原京美氏など、MKグループの経営に関係する親族が中心となっています。
東京エムケイのパワハラ騒動とは?
今回ここまで注目が集まった最大の理由は、英語のテストから始まったとは思えないほど激しい行動に発展したことです。
営業所で英語テストを始める
騒動が起きたのは2026年8月13日の朝です。
東京都内の東京エムケイ営業所には、点呼のため乗務員らが集まっていました。
そこへ青木政明氏が現れ、乗務員に英語に関する質問を始めます。
東京エムケイでは外国人観光客への対応を強化するため、以前から乗務員の英語教育に力を入れていました。
青木政明氏も英語教育に強い思いを持っていたようです。
そして乗務員に「intersection」など、業務で使う英単語の意味を質問しました。
ところが、乗務員たちはうまく答えることができませんでした。
ここまでは、社員教育の中で起こり得る場面です。
しかし、青木政明氏は答えられなかった乗務員を見て次第に怒りを強めていきます。
怒鳴り声を上げ椅子まで投げる
青木政明氏は乗務員に大声で怒鳴り始め、さらに物を投げる行為に及びました。
怒りはそれだけでは収まらず、パイプ椅子まで投げる事態に発展しています。
点呼のために集まっていた乗務員からすれば、英単語に答えられなかったことで、突然目の前で怒鳴られ、物や椅子が飛んでくる状況になったわけです。
幸い、けが人はいませんでした。
しかし一歩間違えば誰かが負傷していてもおかしくありません。
今回の出来事が大きく問題視されたのも、単に「厳しく指導した」という範囲を大きく超えていたためです。
さらに青木政明氏は、現在の一般社員や上司ではありません。
社主・オーナー株主という立場にある人物です。
乗務員にとっては、簡単に反論したり、その場から離れたりできる相手ではなかった可能性もあります。
従業員からの報告で問題が発覚
この騒動は、その場だけで終わりませんでした。
現場にいた従業員が会社側へ報告したことで問題が発覚します。
東京エムケイが事実関係を調査した結果、青木政明氏の一連の行為をパワーハラスメントと判断しました。
青木政明氏本人も会社側の聞き取りに対し、申し訳なかったという趣旨の謝罪をしています。
外国人客に対応できる乗務員を増やしたいという思いがあったとしても、怒鳴ったり椅子を投げたりする行為まで教育として認められるはずはありません。
会社側が正式にパワハラと認めたことで、今回の行為が通常の社員指導とはまったく別のものだったことが明確になりました。
青木政明元社長への会社の対応は?
創業家出身のオーナーに対して、東京エムケイがどこまで対応できるのかにも注目が集まりました。
東京エムケイは2026年9月2日に会見を開き、松原京美社長が今回の問題について謝罪しています。
さらに再発防止策として、青木政明氏に営業所へ立ち入らないよう求めました。
青木政明氏も、この要請をおおむね受け入れています。
これは会社側としてもかなり踏み込んだ対応だったといえます。
青木政明氏は単なる元社員ではなく、創業家に連なる社主・オーナー株主だからです。
それでも現場への立ち入りを認めないという判断をしたところに、東京エムケイが今回の問題を重く受け止めていることが表れています。
一方で、社長を辞任してから長い年月がたっているにもかかわらず、なぜ現在も乗務員を直接指導するほど現場に関わっていたのか気になった人も多いでしょう。
今回の騒動では、青木政明氏個人の行動だけでなく、オーナーと現場の従業員との距離感も改めて問われることになりました。
ユチャンワンには過去にもトラブルがあった?
今回のパワハラ騒動がさらに厳しく見られている理由のひとつが、青木政明氏をめぐる暴力トラブルが初めてではないことです。
2005年に駅員への傷害容疑で逮捕
2005年3月、青木政明氏は酒に酔った状態で駅員を殴ったとして傷害容疑で逮捕されています。
このとき大きな話題となったのが、父親でMKグループ創業者の青木定雄氏の対応でした。
青木定雄氏は息子の問題を受けて、自ら「おわび無料車両」を運転しました。
創業者本人が運転席に座り、利用客へ直接謝罪する異例の対応となりました。
2008年には男性社員を蹴ったとして書類送検
ところが、その数年後にも再び問題が起きています。
2008年には、東京エムケイの男性社員を蹴ったとして傷害容疑で書類送検されました。
外部の人物とのトラブルだけでなく、自社の社員に対する行為も問題になっていたことになります。
2017年にはタクシー運転手への暴行で逮捕
さらに2017年12月には、東京・新橋駅近くで個人タクシーの男性運転手に暴行したとして現行犯逮捕されました。
当時は酒に酔っており、乗車を断られたことに腹を立てたとみられています。
男性運転手の胸をつかんだほか、脱げた靴を顔に投げつけ、顔面打撲などの軽傷を負わせた疑いが持たれました。
この事件を受けて、青木政明氏は東京エムケイの代表取締役と取締役を辞任しています。
そして2026年、今度は営業所で従業員に怒鳴り、椅子を投げるパワハラ行為が明らかになりました。
2005年、2008年、2017年、そして今回と、怒りや暴力をめぐる問題が一度だけではなかったことになります。
それだけに今回の騒動についても、過去のトラブルと重ねて厳しい目が向けられるのは避けられないでしょう。
まとめ
今回は、東京エムケイのユ・チャンワン氏こと青木政明元社長について、経歴や家族、パワハラ騒動をまとめました。
- ユ・チャンワン氏と青木政明氏は同一人物
- 東京エムケイの元代表取締役社長
- 現在は社主・オーナー株主という立場
- 父親はMKタクシー創業者の青木定雄氏
- 現在の松原京美社長は実の姉
- 2026年8月13日に営業所で乗務員へ英語のテストを行った
- 答えられなかった乗務員らに怒鳴り、物や椅子を投げた
- 東京エムケイは一連の行為をパワハラと認めた
- 再発防止のため営業所への立ち入りを禁止した
- 過去にも暴力をめぐるトラブルが複数あった
外国人客への対応力を高めるために英語教育へ力を入れることと、答えられない従業員を怒鳴り、椅子まで投げることはまったく別の話です。
さらに今回は、過去にも暴力をめぐるトラブルがあった人物が、社長を辞任した後もオーナーとして現場の従業員を直接指導していたことが明らかになりました。
東京エムケイが営業所への立ち入り禁止という対応に踏み切ったことで、今後は青木政明氏と会社との関わり方にも注目が集まりそうです。


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