吉田カバン(PORTER)のバッグを見て「思ったより高い…」と感じたことはありませんか?
トートやショルダーでも1〜3万円台が中心で決して安い価格帯ではありません。
それでも、街にはPORTERのバッグを持つ人がたくさんいます。
なぜ「高いのに売れる」のか。
その裏には、創業時から続く「一針入魂」のものづくりと値段以上の納得感があります。
この記事では
- PORTERが“高い”と言われる理由
- それでも選ばれ続ける人気のポイント
- 「一針入魂」の価値がどこにあるのか
をわかりやすく整理していきます。
吉田カバン(PORTER)とは|「一針入魂」の日本ブランド
吉田カバンは、1935年に創業した日本のバッグメーカーです。
代表ブランドがPORTER(ポーター)でビジネスバッグからショルダー、リュックまで幅広く展開しています。
ブランドのモットーは
一針入魂
一針一針に心を込めて作るという職人の姿勢をそのまま掲げ、メイド・イン・ジャパンにこだわったものづくりを続けてきました。
「流行りもの」よりも“きちんと作られたバッグを長く使ってほしい”というスタンスのブランドです。
吉田カバン(PORTER)が「高い」と感じられる理由
まずは、「ちょっと高いな」と感じてしまうその背景から順番に見ていきましょう。
① 国内生産にこだわっている
多くのブランドが海外生産に切り替える中で、吉田カバンは国内の工場・職人と一緒に作り続けているのが特徴です。
- 日本の人件費
- 工場維持のコスト
- 職人の技術への対価
これらを考えるとどうしても原価は上がります。
「日本製にこだわる」という選択が価格にも正直に反映されているイメージです。
② 見えない部分まで手間をかけている
生地やパーツ選びだけでなく
- 縫い目の細かさ
- 裏地や端の処理
- ファスナーの滑りや強度
といったディテールにも手間をかけているため「とりあえず形だけ作る」バッグよりもコストはかかります。
さらに、出荷前の検品も厳しく少しのほつれや歪みでも商品にならないこともあります。
この「手間」「ロス」を減らしすぎない姿勢が、結果として“安くは見えない”価格につながっています。
③ 大きな値引きやセールをしない
吉田カバンは、定価の価値を大事にするブランドでもあります。
- アウトレットや常時セールにあまり出ない
- 「とりあえず値下げして売り切る」という売り方をしない
そのため値段が落ちにくい=常に“高く見える”面もあります。
それでもPORTERが選ばれ続ける人気の理由
「高いのに売れる」のは値段以上の納得感があるからです。
① 長く使える耐久性と修理体制
PORTERのバッグは
- 毎日の通勤・通学でもヘタりにくい
- 10年単位で愛用する人も多い
- 壊れても修理して使い続けられる
といった“長持ちするバッグ”としての評価が高いです。
安いバッグを何度も買い替えるより1つを直しながら長く使うほうが結果的にコスパがよかったという声も少なくありません。
② 場面を選ばないシンプルなデザイン
PORTERのデザインは基本的にシンプルです。
- 黒やネイビーなど落ち着いた色
- 小さなタグのみでロゴが主張しすぎない
- スーツにも私服にもなじむ
そのおかげで
- 学生〜社会人
- 男女問わず
- 仕事・休日どちらでも
シーンを選ばず使えるのが魅力です。
「流行が変わっても持ち続けられる」「年齢が上がっても浮かない」という安心感も大きな人気ポイントと言えます。
③ TANKERなど“定番シリーズ”が根強い
PORTERの中でも代表的なのがTANKER(タンカー)シリーズです。
- 軽いナイロン素材
- 裏地のオレンジ
- ミリタリージャケットを思わせる雰囲気
などの特徴があり
学生の頃からTANKER→ 社会人になっても別のPORTERを愛用
といった“長い付き合い”のユーザーも多いシリーズです。
定番が育っているからこそ
- プレゼントで選びやすい
- 親子でPORTERを使っている
といった世代を超えたブランドになっています。
「一針入魂」の価値とは
キャッチコピーとしてよく目にするこの言葉が実際にどんな形でバッグの価値につながっているのかも整理しておきます。
① 作り手の技術と誇りが形になっている
「一針入魂」という言葉は、単なるキャッチコピーではなく実際の仕上がりに表れています。
- 持ったときの安心感
- 縫い目やパーツの“ちゃんとしている感じ”
- 使っていくうちにわかる作りの丁寧さ
こうした部分はスペックには出ませんが毎日使うほどに差が出てくるポイントです。
「高いけれどその分きちんとしている」そう感じる人が多いからこそ支持が続いているのだと思います。
② 伝統だけでなくアップデートも続けている
老舗でありながら、吉田カバンは“変わらないために変わる”ことも意識しています。
- 若い世代やカルチャーに寄り添ったブランドPOTR(ポーター)の展開
- TANKERの素材リニューアルなど環境や時代に合わせた見直し
- オンラインストアやコラボ企画を通じて新しいファン層にアプローチ
など、古さに頼らず今の生活に合う形へと少しずつ更新しているのも特徴です。
吉田カバン(PORTER)はどんな人に向いている?
ここまでを踏まえるとPORTERはこんな人に向いているブランドです。
- 「安さより、長く付き合えるバッグが欲しい」
- 「仕事も休日も同じバッグを使い回したい」
- 「ロゴで目立つより“分かる人には分かる”物が好き」
- 「壊れたら捨てるより直して使いたいと考える」
逆に
- とにかく今だけ安く使えればいい
- その年ごとにトレンドのバッグをどんどん買い替えたい
という感覚だと「ちょっと高い」と感じやすいかもしれません。
まとめ|“高いけど安くない”吉田カバンの値段の意味
吉田カバン(PORTER)が高く見えるのは
- 国内生産へのこだわり
- 見えない部分まで手間をかけたものづくり
- 値引きに頼らない価格のつけ方
といった理由があります。
一方でその価格が支持され続けているのは
- 長く使える耐久性と修理体制
- シンプルで合わせやすいデザイン
- TANKERに代表される“育った定番”
- 「一針入魂」の精神が生む安心感
といった値札以上の満足感があるからだと言えそうです。
「そろそろ、ちゃんとしたバッグを一つ持ちたい」と思ったとき、
吉田カバンを選ぶ人が多い理由も少しイメージしやすくなったのではないでしょうか。



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