メジャーリーグ・ロサンゼルス・ドジャースで活躍する佐々木朗希選手。
ポストシーズンでは存在感を放ち、日本人として応援したくなる投手の一人ですよね。
ですが、SNSには「恩知らず」「言い訳病」といった嫌われているような強い言葉も散見されます。
なぜそう受け取られるのか?
今回は、その背景を“5つの視点”から丁寧に見ていきましょう。
SNSの反応

SNSでは、否定意見も確かに存在します。
ですが、最近は称賛や期待の声が目立つようになってきました。
ここでは、目についた投稿を実際に引用しつつその傾向を見ていきます。
否定的な声の例
- 「恩知らず佐々木朗希は二度と日本プロ野球に関わらないで」
- 「また“言い訳病”が顔を出したって記事が回ってきた」
- 「自信なさそうな表情なんとかした方がいい」
- 「怪我多くて“使えない”なら戻った方がいい」
こうした投稿は、試合の一部や発言の一節を切り取って感情的に判断してしまうパターンが多い印象です。
肯定・期待の声の例
- 「今の朗希は勝負所で頼れる。クローザー起用も納得」
- 「短い回で最大限の力を出せるのが強み」
- 「あの静かな集中力が好き。日本人らしい職人気質を感じる」
否定的な意見よりも、最近は「結果を出している」「チームの勝利に貢献している」
といった前向きなコメントが増えています。
私はこれを見て“嫌われている”というよりも“誤解されやすい”だけなのだと感じました。
【理由5選】佐々木朗希は本当に嫌われているのか?

SNSで見られる「嫌われている」「恩知らず」といった言葉の背景には、
誤解や情報の切り取りがあることが多いようです。
ここでは、その“5つの理由”を具体的に掘り下げなぜそう言われてしまうのか。
そして実際はどうなのかを丁寧に見ていきます。
① 「恩知らず」
- どうして言われるのか
ポスティングや契約の話題が出るたびに、「恩を忘れた」「日本を軽視している」
といった感情的な意見が出てきます。
SNSでは「球団に育ててもらったのに」「ファンを裏切った」といった投稿もありました。
- 実際のところ
プロ野球は契約と制度の上で成り立つ世界です。
ポスティングや移籍はあくまでルールに基づいた正当な選択であり、恩義の有無では測れません。
また、選手は故障リスクと常に隣り合わせ。
キャリアを長く続けるために最適な環境を選ぶのは当然のことです。
私はむしろ佐々木選手の行動を「自分の未来に責任を持つ大人の選択」として受け止めています。
② 「言い訳病」
- どうして言われるのか
登板後のコメントで「状態が悪かった」「修正したい部分がある」などと話すと、弱気に見えてしまう。
SNS上では「また言い訳か」と拡散されることもあります。
- 実際のところ
これらの発言は“反省”ではなく“分析”です。
プロの世界では、試合を振り返って自己評価を言語化するのは当然の作業。
例えば「低めが浮いた」「指のかかりが甘かった」などの言葉は、
技術的な自己チェックであり誰かに責任を押しつけているわけではありません。
私はこの慎重な言葉選びこそ真摯に野球と向き合う姿勢の表れだと思います。
③ 「自信なさそう」
- どうして言われるのか
試合中の表情が落ち着きすぎているため、
「覇気がない」「怖がってるように見える」といった印象を持たれがちです。
インタビューでも淡々と話すタイプなのでそう見えるのかもしれません。
- 実際のところ
佐々木選手は、感情を大きく表に出さないタイプ。
これはメンタルが安定している証拠とも言えます。
派手なガッツポーズや声出しは少ないですが、それは“冷静さ”を保つためのスタイル。
彼の投球には無駄がなく常に一定のテンションがあります。
個人的には、その静かな闘志が彼らしさであり日本人らしい集中力の象徴だと感じます。
④ 「役立たず・使えない」
- どうして言われるのか
登板間隔が空いたり球数制限があったりすると
「計算できない」「使えない」と言われることがあります。
SNSでは「怪我が多い」「頼りにならない」といった書き込みも。
- 実際のところ
現代野球では、ピッチャーの健康管理と負荷コントロールが徹底されています。
ドジャースのように先発投手のローテを柔軟に組むチームでは
「使えない」のではなく「使い方を最適化している」だけ。
今季、佐々木選手がクローザーとして起用されたのもまさにその一環です。
短いイニングで全力投球できるからこそチームの戦略にマッチしている。
私はこの「適材適所の判断」が、むしろ彼の評価を押し上げたと思います。
⑤ 「大谷翔平と不仲説」
- どうして言われるのか
スター同士はいつの時代も“関係性”をネタにされがち。
SNSでは「距離がある」「あまり一緒に映らない」などの声が上がっています。
- 実際のところ
役割・動線・メディア対応が違えば、一緒に映る機会が少ないのは自然なことです。
むしろWBCや練習時の映像を見ると大谷選手が「早く投げんかい」と笑顔で声をかけるシーンもあり、
良好な関係が垣間見えます。
確証もないのに“映像の切れ端”だけで関係を決めつけるのは危険。
私は、彼らは“比較されるライバル”というより互いを刺激し合う同志のように見えます。
冷静さの裏にある“判断”と“挑戦”
佐々木朗希選手の魅力は数字や最速表示だけではありません。
静かな表情の裏にある「判断」と「挑戦」が、今の彼を作っています。
高校時代:甲子園に出られなかった決断
2019年夏、岩手大会の決勝戦。
多くのファンが甲子園での登板を期待する中、佐々木選手は監督の判断で登板を回避しました。
「故障を防ぐため」という理由に賛否が分かれましたが結果的には彼の将来を守る決断となりました。
当時から160km/hを超える速球を投げ全国にその名を轟かせていた彼ですが、
あの試合に出なかったからこそ今の彼がある。
私はこのエピソードに、「一時の栄光よりも未来を選ぶ勇気」を感じます。
焦らず、無理をせず、自分のペースを守る。
その姿勢は、プロになった今も一貫しています。
ドジャースで“急遽クローザー”抜擢
ポストシーズンの重圧がかかる中、ドジャースは終盤のマウンドを佐々木朗希選手に託しました。
試合を締める場面が増えチームの命運を左右する場面でも彼は淡々と投げ切ります。
急な役割変更にも動じず短いイニングで全力を出し切る切り替えの速さは見事の一言。
通常プレッシャーのかかる展開ではベテラン投手が登板することが多いですが、
監督があえて佐々木投手を選んだのはそれだけ彼の精神力と安定感を高く評価している証拠です。
まさに令和の大魔神佐々木朗希‼️
— カズ魔 (@gajdgkm48) October 7, 2025
ドジャースの守護神だよ! pic.twitter.com/9Sts4H8D6w
私自身、緊張感に包まれた場面で静かにマウンドに立つ彼の姿を見て
「これぞ本物のプロだ」と感じました。
どんな状況でも表情を変えず、自分のリズムを保ちながら投げ切る姿には見ているこちらの心まで引き締まります。
まさに「冷静さの裏にある挑戦」を体現した瞬間。
急遽クローザーとして登板しながらも結果を出せるのは、
彼の強靭なメンタルとこれまで積み重ねてきた努力と準備があるからではないでしょうか。
まとめ
私の結論は、はっきりしています。
佐々木朗希選手は「嫌われている」のではなく誤解されやすいだけです。
SNSで見かける「恩知らず」「言い訳病」といった強い言葉は、
断片的な情報や一瞬の印象から生まれたものがほとんど。
実際の彼は、冷静で誠実なプロ意識を持ちキャリアを長期的な視点で設計している選手です。
高校時代の登板回避という決断もドジャースでのクローザー抜擢も
そこには一貫して“理性と責任感”が見えます。
一見クールに見えても、その裏には努力と覚悟そして強い意志が息づいています。
私は彼の“静かな闘志”こそ、日本人らしい粘り強さと美徳の象徴だと感じます。
これからも彼のマウンドでの姿を、静かにそして誇らしい気持ちで見守りたいですね。



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