としを– Author –
🚑 元救急隊員が伝える、命と向き合う現場のリアル
はじめまして。当ブログを運営している「としを」です。
消防に十数年勤務し、救急機関員・救急隊員・救急隊長と、すべての役職を経験。
年間1,000件以上の救急出場に携わり、救急車の走行距離は15万キロを超えました。
国家資格である「救急救命士」を取得し、現場対応・後輩指導・隊の指揮など、命と真正面から向き合う日々を送ってきました。
そんな経験を通して感じたのは、「救急の現場は、まだまだ知られていない」という現実です。
そこでこのブログでは、元救急隊員だからこそ伝えられる“救急のリアル”を発信しています。
🔥 このブログで伝えたいこと
救急機関員としての緊急走行の責任と判断力
救急隊員が抱える現場での葛藤や苦悩
指揮を執る救急隊長のプレッシャーと判断の重要性
そして何より、「救急車の適正利用」について、一般の方に知ってほしいこと
現場でのリアルなエピソードや、今もなお忘れられない瞬間を交えながら、専門的な内容もわかりやすく届けていきます。
🌱 今後の目標と想い
退職後は、自分の価値観と向き合いながら、新たな働き方を模索しています。
ブログを通じて、同じように悩んでいる元公務員や医療従事者、現場に関心のある一般の方たちに役立つ情報を届け、
最終的には、救急隊がより働きやすくなる社会づくりの一助になればと願っています。
「救急の裏側を知りたい」「命の現場に関心がある」「元救急隊員の経験から学びたい」
そんなあなたのためのブログです。どうぞよろしくお願いします!
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「精神疾患は甘えじゃない」――元救急隊員が出会った“強すぎた人たち”の真実
「精神疾患なんて、メンタルが弱い人がなるものでしょ?」 「結局、甘えてるだけじゃないの?」 そんな言葉を耳にするたび、胸が締めつけられるような気持ちになります。 私は十数年間、救急隊員としてさまざまな現場に出動してきました。 その中には、精... -
救急機関員はなぜ冷静でいられるのか? ― 焦りを克服した“ある仕草”の話
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救急車を呼んだら終わりじゃない⁉元救急隊員が語る“人を本当に助ける通報の仕方”とは
街中で人が倒れていたら、誰でも驚きます。 そして「助けなきゃ」と思い、とっさに119番を押す。 それは素晴らしい行動であり、勇気ある通報です。 しかしそのあと、何もせずに立ち去る人が少なくありません。 実は、こうした通報が救急現場に混乱をもたら... -
「消防の常識は世間の非常識だった」〜元消防士が外の世界で気づいた本当の学び〜
『消防の常識は、世間の非常識。』 この言葉が、今の自分には痛いほど刺さります。 長年、消防という世界で生きてきた私はそれがどれほど“閉じた社会”だったのかを、離れて初めて知ることになりました。 これは決して消防だけに限った話ではありません。 ... -
【救急隊は稼げる?】その裏にある“寝ずに働く”過酷な現実とは
「救急隊って手当がついて給料いいんでしょ?」 「夜中も働いてる分、稼げていいよね」 消防に勤めていた頃、何度も耳にした言葉です。 でも、その言葉の裏にある“現実”を知っている人はあまり多くありません。 たしかに、救急隊員は他の職種と比べて給与... -
【失敗談7選】元救急隊員が語る現場で本当にあった“やらかし”エピソード
救急の現場では、常に冷静な判断力と的確な行動が求められます。 しかし、どれだけ経験を積んでも『完璧』にはなれないのが現実。 私は元救急隊員として十数年活動してきましたが、いま振り返っても顔から火が出そうな“やらかし”がいくつもあります。 今回... -
【救急隊員・機関員必見】現場で即使える!傷病者情報の整理術とメモの取り方
現場で傷病者情報を正確かつ迅速に整理することは、救急隊における最重要スキルのひとつです。 特に機関員の立場では運転だけでなく、情報の収集・整理・搬送連絡の作成と伝達という極めて大きな役割を担います。 私自身、機関員として多くの現場に携わる... -
救急車は「速さ」だけじゃない⁉心に寄り添った救急隊員の葛藤と学び
救急隊員として十数年、 「1分1秒でも早く現場へ向かうことが使命」―― そう信じて、ひたすら走り続けてきました。 けれど、現場で出会うすべての人をスピードだけで救えるわけではありませんでした。 目の前にいる傷病者が、本当に命の危機にあるのか。 そ...