Xを見ていると
「電車内で配信していたら乗客に注意された」
「その配信者が横山緑だった」
といった投稿が流れてきて「誰だっけ?」「まだ活動していたの?」と思った方も多いかもしれません。
かつてニコニコ生放送「暗黒放送」で名前を知られその後は立川市議や都知事選候補にもなった“覆面配信者”が横山緑(よこやま みどり)さんです。
この記事では
- 横山緑さんのプロフィールや経歴
- なぜマスク姿で配信しているのか
- 今回の電車内配信騒動がどんな流れだったのか
といったポイントをできるだけ分かりやすく整理していきます。
横山緑のプロフィール
まずは基本的なプロフィールからです。
- 配信名:横山緑(よこやま みどり)
- 本名:久保田 学(くぼた まなぶ)
- 生年月日:1977年9月25日
- 出身地:愛知県瀬戸市
- 自称の肩書き:インターネットコメディアン
古くからネット配信を見ている人にとってはおなじみの存在で「ニコニコ生放送・最後の砦」といった表現で語られることもあります。
過去にはアダルト業界で活動していた時期もあったとされていますが、
現在は配信者・元立川市議としての顔が広く知られています。
黒いマスクにメガネというインパクトのある見た目と良くも悪くも“攻めた企画や発言”が多いスタイルで、
長くネット界隈をざわつかせてきた人物です。
ニコ生「暗黒放送」から現在までの配信経歴
ここからは、横山緑さんの配信経歴を簡単に見ていきます。
ニコ生時代:暗黒放送で一躍有名に
横山緑さんは、2000年代後半〜2010年代にかけてニコニコ生放送で「暗黒放送」という番組を配信し一躍有名になりました。
配信内容は
- 雑談配信
- 街を歩きながらの外配信
- 少し過激な企画もの
など生々しさの強い“素のネット配信”が中心です。
視聴者コメントとの掛け合いや自分や身の回りの出来事をそのままネタにしていくスタイルで
コアなファンを獲得する一方、企画や発言の内容から炎上することも少なくありませんでした。
ニコ生永久BAN後は別プラットフォームへ
2025年にはニコニコ生放送のアカウントが「永久BAN」扱いになったとされ本人もその旨を発信しています。
現在は
- Kick(キック)
- ツイキャス
など別の配信サイトを主な活動場所にしながら「暗黒放送」の名を掲げて配信を続けています。
元・立川市議としての政治活動
横山緑さんは、「配信者」としてだけでなく「政治家」として活動していた時期があるのも特徴です。
立川市議会議員に当選
2018年、東京都立川市議会議員選挙に本名「久保田学」で立候補し当選しました。
所属は当時の「NHKから国民を守る党」系の会派です。
覆面配信者として知られた人物が現実の選挙に出て市議会議員になるというインパクトもあり、
ネットだけでなく一般のニュースでも話題になりました。
参院選・区議選・都知事選にも立候補
その後も選挙へのチャレンジは続きます。
- 参議院議員選挙(比例代表)に立候補
- 品川区議会議員選挙に立候補
- 東京都知事選挙に「横山緑」名義で立候補
と地方から国政レベルまで何度も選挙に出馬しています。
当選には至っていないものの
- ネット出身の配信者
- マスク姿のまま街頭に立つ
- 選挙ポスターにもその姿で載る
というスタイルは良くも悪くも強烈な印象を残しました。
横山緑がマスク姿で配信する理由
横山緑さんといえば、やはり象徴的なのが「黒いマスク」です。
キャラクターとしての“スイッチ”
過去の発言などではマスクについて
- かぶった瞬間に“演技モード”に切り替わる
- 「わがままな男」「永遠の中二病」のようなキャラクターを演じている
といったニュアンスが語られています。
つまりマスクは
普段の自分と配信者としてのキャラクターを切り替えるためのスイッチ
という意味合いが強いようです。
配信では普通ならあまり人に話さないような内容にも踏み込んだり、
視聴者とケンカ腰のやり取りをしたりと“素の自分”とは違う人格に寄せている部分もあるように見えます。
なお、マスク姿がトレードマークではありますが選挙活動やSNSでは普通に素顔で登場することもあります。
完全な「謎の覆面配信者」というよりは顔出しもする一方で
配信ではあえてマスク姿になることでキャラクター性を強調しているという使い分けに近い印象です。

外配信での「見た目」もセットの世界観
外を歩きながら配信をするスタイルではマスク姿はどうしても目立ちます。
一方で、その“ちょっと怪しい見た目”も含めて「暗黒放送の世界観」として定着してきたところがあります。
- 黒マスクでインパクトを出す
- 「暗黒」という番組名とのイメージを合わせる
といった要素が重なって「マスク姿の配信者=横山緑」というイメージができあがったと言えそうです。
電車内配信騒動の流れ
今回、Xなどで大きく話題になったのが「電車内での配信」をめぐる騒動です。
細かい事実関係のすべてを第三者が確認することは難しいためここでは大まかな流れだけ整理します。
おおよそ伝えられているのは次のような流れです。
- 横山緑さんが知人のトラブル対応のために移動中の電車内で配信を行っていた
- その様子を見た乗客の男性が「迷惑だ」と感じて注意した
- 注意した男性が「電車で配信していた人を注意した」という趣旨の投稿をXに書き込んだ
- その投稿が横山さんのリスナーに見つかりSNS上で一気に拡散
- まとめ系アカウントなどが取り上げたことで「電車内配信」や「注意した側」の是非をめぐる議論が広がった
実際の車内の雰囲気や声の大きさ周囲の乗客の様子などは
見る人・立場によって受け取り方が変わる部分でもあります。
そのためここでは「どちらがどれだけ悪い」といった断定はせず
配信と公共のマナーをめぐって意見が分かれた出来事として捉えておきたいところです。
電車内配信をめぐって議論になったポイント
今回の件で多くの人が引っかかったのは、おおまかに次の2点だと感じます。
① 電車内での配信そのもの
- 周りにほかの乗客がいる空間で通話や配信をすること
- 会話の声がどれくらいの大きさだったのか
- カメラに他人が映り込む可能性への配慮
こうした点から「マナーとしてどうなのか」という疑問が出てきます。
電話と同じで「どうしても必要な連絡以外は控えた方が良い」と考える人もいれば、
「小声なら問題ないのでは」と考える人もいて価値観が分かれやすい部分です。
② 注意した男性側の投稿の内容
- 注意したこと自体は迷惑だと感じた側の正直な行動
- ただ、その後にXで「注意してやった」といった書き方をすることで武勇伝のように見えてしまった面もある
注意した側のプロフィール文や表現が掘り返され、そちらが別の意味で炎上してしまったという側面もあります。
配信者側の行動も注意した側の振る舞いもどちらか一方だけが悪いとは言い切れないグレーな領域で
だからこそネット上でも意見が割れたのだと思います。
まとめ|配信とマナーの「境界線」をどう考えるか
あらためてポイントを簡単に整理します。
- 横山緑さんは、ニコニコ生放送「暗黒放送」で知られる覆面配信者であり一時は立川市議としても活動していた人物。
- 現在はニコ生から離れ、Kickやツイキャスなど別の配信サイトで活動を続けている。
- マスク姿は、配信者としてのキャラクターと素の自分を切り替える“スイッチ”のような役割を持ちつつ選挙やSNSでは素顔で登場することもある。
- 電車内配信をめぐる今回の騒動は、「公共の場での配信マナー」と「注意した側のSNSでの発信」の両方に賛否が集まった出来事だった。
スマホひとつで誰もがどこからでも配信できるようになった今、
- 公共の場でどこまでカメラを回していいのか
- その場に居合わせた人がどう感じるか
といった「配信との距離感」を考える場面はこれからますます増えていきそうです。
横山緑さんをめぐる一連の騒動もそうした時代の空気が現れたケースのひとつと言えるのかもしれません。



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