老舗バッグブランド「PORTER(ポーター)」で知られる吉田カバン。
その4代目社長を務めるのが、創業家出身の吉田幸裕(よしだ ゆきひろ)さんです。
2020年に若くして社長に就任しものづくりの精神を守りながらブランドのアップデートを進めてきました。
さらに2025年には、Perfumeのあ〜ちゃんの結婚相手としても名前が知られるようになり一気に注目度が高まっています。
※あ〜ちゃんの結婚発表や馴れ初め、ハッシュタグについては別記事👇

この記事では吉田カバン4代目社長・吉田幸裕さんについて
- 経歴・学歴
- PORTERブランドの戦略
- 家族構成
- 創業家ならではのエピソード
をわかりやすく整理していきます。


吉田カバン4代目社長とは
吉田幸裕さんは、1935年創業のカバンメーカー「株式会社吉田」の4代目社長です。
- 代表ブランド:PORTER(ポーター)
- その他のブランド:LUGGAGE LABEL、POTR など
- 創業者:祖父の吉田吉蔵さん
- 3代目社長:父の吉田輝幸さん
いわゆる「創業家の4代目」ですが大学卒業後すぐに家業へ入ったわけではありません。
一度イタリアへ渡ってカバン作りを一から学び、その後に会社へ戻ってきたという少し珍しいキャリアを持っています。
あ〜ちゃんの結婚相手の吉田カバン社長吉田幸裕さん、柔道経験者かな……? pic.twitter.com/gpOPKVzvQB
— Pちゃん (@porcinidayo) November 18, 2025
プロフィール
- 名前:吉田 幸裕(よしだ ゆきひろ)
- 生年:1984年生まれ
- 年齢:40代前半(2025年時点)
- 出身地:東京都
- 最終学歴:慶應義塾大学 卒業
- 役職:株式会社吉田 代表取締役社長(4代目)
- 主なブランド:PORTER / POTR / LUGGAGE LABEL など
身長が高くスラッとした雰囲気で紹介されることが多くビジュアルだけ見ると“スタイリッシュな経営者”という印象です。
なお、公式プロフィールで柔道についての記載はありませんが慶應義塾大学の柔道部の記録などをたどってみると
73kg級で出場している名前の一致する選手の記録もあり学生時代は柔道に打ち込んできたことがうかがえます。
柔道で鍛えた体育会系らしい芯の強さやものづくりの現場にしっかり向き合う姿勢も感じられ、
「スポーツマン気質と職人マインドをあわせ持つ経営者」といったイメージに近そうですね。
経歴
子ども時代〜大学まで
創業家の一員として生まれ子どものころから工場や仕事場が身近な環境で育った吉田さん。
ミシンの音や職人たちの姿、取引先を回る祖父や父の背中など「カバン作り」は生活と切り離せない存在だったとされています。
一方で「家業だから」という理由だけでそのまま会社に入ることには迷いもあり、まずは自分の道を考えるために慶應義塾大学へ進学。
ここでビジネスの基礎や広い視野を身につけます。
イタリアでの修行
大学卒業後はすぐに家業へ入らずカバンの本場・イタリアへ渡ります。
- 専門学校でカバン製作やデザインを学ぶ
- イタリアの企業にも勤務しヨーロッパのものづくりや現場の感覚を身につける
「家業に入る前にまずは自分の手で技術と経験を積む」という選択をしたところに真面目さと覚悟が感じられます。
吉田カバン入社〜社長就任
イタリアでの経験を経て日本に戻り29歳ごろに吉田カバンへ入社します。
- 入社後は、まず品質管理部門を担当
- 製造現場の流れや職人・工場との関わりを理解しながら経験を重ねる
- その後いくつかの部署を経て2020年に4代目社長へ就任
いきなり経営トップに座ったのではなく裏方に近い現場から歩みを進めてきたタイプの後継者と言えます。
学歴
吉田幸裕さんの最終学歴は慶應義塾大学卒業です。
学部こそ公表されていませんが
- 慶應義塾大学で学ぶ
- 卒業後、イタリアの専門学校でカバン作り・デザインを学ぶ
- イタリア企業で働く
- 帰国して吉田カバンへ入社
という流れをたどっています。
日本の大学教育とヨーロッパのものづくり現場の両方を経験していることが、
「守るべきもの」と「変えていくべきもの」を見極める視点にもつながっていそうです。
PORTER戦略
4代目社長としての吉田幸裕さんは
「一針入魂」とメイド・イン・ジャパンの精神を守りながら、時代に合わせてブランドをアップデートしていく
という方向性を大事にしていると考えられます。
① 「一針入魂」と国内生産を守る
吉田カバンの代名詞ともいえる理念が「一針入魂」です。
- ひと針ひと針を大切にする職人仕事へのこだわり
- 主要な工程を国内で行うメイド・イン・ジャパン
- 長年付き合いのある国内工場や職人との信頼関係を重視
コスト優先で海外生産に切り替えるのではなく
「長く使える、信頼できるカバン」を提供することに軸足を置いている点は代が変わっても一貫しています。
② 定番「TANKER」シリーズのアップデート
PORTERを代表するシリーズのひとつがナイロン素材の「TANKER(タンカー)」です。
発売から約40年にわたって愛されているロングセラーですが近年、
表地を植物由来ナイロンへ切り替えるなど環境配慮を意識した素材へのリニューアルが行われました。
- 見た目や世界観は大きく変えず中身だけ現代仕様にアップデート
- 「定番だから変えない」のではなく「定番だからこそ時代に合わせて育てる」姿勢
長く続くシリーズにあえて手を入れる決断には、これから先の数十年もブランドを続けていく覚悟が感じられます。
③ 新ブランド「POTR」でライフスタイル提案
PORTERとは別ラインとして展開されているのが「POTR(ポーター)」です。
- 音楽・スポーツ・旅など、「使うシーン」を強く意識したアイテム構成
- コラボアイテムや企画も多くより自由な世界観
カバン単体というより「どんな時間を過ごすか」「どんなスタイルで使うか」まで含めて提案するブランドになっており
従来のPORTERとは少し違った魅力を打ち出しています。
【本日発売】吉田カバン「POTR」が“ほぼ日手帳”とコラボ 持ち運びにも便利な手帳カバーが登場https://t.co/zqDEtD25i2 pic.twitter.com/q0snhA0x7x
— WWDJAPAN (@wwd_jp) September 1, 2025
④ EC・デジタルの強化
ここ数年で、公式オンラインストアを中心としたEC・デジタル面の強化も進められています。
- 店舗とオンラインの在庫や情報を連携
- 修理・メンテナンスの案内もオンラインで分かりやすく整備
- 国内外のユーザーが場所を問わずPORTERの世界観に触れられる環境づくり
「長く使ってもらうカバン」をネット上でも安心して選べるようにすることが今後ますます重要になっていきそうです。

家族構成
吉田幸裕さんの家族について公表されている範囲を整理すると次の通りです。
- 祖父:吉田吉蔵さん
- 吉田カバンの創業者
- 「一針入魂」の精神を掲げて1935年に吉田鞄製作所を立ち上げる
- 父:吉田輝幸さん
- 創業者の次男
- 3代目社長として会社を大きく育て現在は会長職として支える
- 本人:吉田幸裕さん
- 4代目社長としてPORTERやPOTRの舵取りを担う
※なお、2代目社長は祖父・吉田吉蔵さんの長男にあたる吉田滋(よしだ・しげる)さん。
詳しいプロフィールは多く語られていませんが、創業期から成長期へと会社が大きくなっていく時期を支えた代とされています。
そして私生活では、Perfumeのあ〜ちゃん(西脇綾香さん)と結婚した相手であると伝えられています。
あ〜ちゃんさんは結婚の報告の中で相手の男性について
- 昔からの友人であること
- Perfumeや自分のことをずっと応援してくれていたファンであること
といった思いを語っています。
長年のファンとして、そして友人として築き上げてきた信頼関係を土台にこれからどんな家族を築いていくのかとても楽しみですね。

エピソード
祖父からもらった「手縫いのカバン」
幼いころ祖父である吉田吉蔵さんから手縫いのカバンをプレゼントされたというエピソードがあります。
- 家と仕事場がつながった環境で職人さんが働く姿やミシンの音に囲まれて育った
- カバンは“商品”というより「家族の仕事そのもの」という感覚だった
こうした経験が積み重なり「自分の人生を振り返ると節目ごとに吉田カバンがあった」と感じるようになったとも言われています。
「家業だから」では入社させなかった父のスタンス
家業を継ぐことを考えたとき父・輝幸さんは「家業だから」という理由だけで会社に入ることに慎重だったと言われています。
- まずは自分の意思と覚悟を持つこと
- 外の世界で学び経験を積んだうえで戻ってくること
その結果
大学卒業 → イタリアでカバン作りを学ぶ → イタリアの企業で働く → 帰国して吉田カバンへ
という、ひと手間かけたルートをたどることになりました。
遠回りにも見えますが、その時間が今の経営スタイルや価値観のベースになっているように感じられます。
まとめ
- 吉田幸裕さんは、PORTERで知られる吉田カバン(株式会社吉田)の4代目社長。
- 1984年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後にイタリアでカバン作りを学び現地企業勤務を経て吉田カバンに入社した。
- 品質管理など現場寄りの部署を経験し、2020年・創業85周年のタイミングで社長に就任。
- 「一針入魂」とメイド・イン・ジャパンの姿勢を守りながら、
TANKERシリーズの素材リニューアルや新ブランド「POTR」
公式オンラインストア強化などブランドのアップデートも進めている。 - 創業家の一員であり2025年にはPerfumeのあ〜ちゃんの結婚相手としても注目を集め
長年の友人・ファンとして築いてきた関係からどんな家族を育んでいくのかにも関心が集まっている。
老舗ブランドの“芯”を守りながら、時代に合わせて形を少しずつ更新していく。
そんなバトンの受け継ぎ方をしている4代目社長と言えそうです。






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