情報番組やワイドショーで見かけることの多い落語家・立川志らくさん。
名前を検索すると「苦手」「不快」「偉そう」「毒舌」といったネガティブな関連ワードも出てきて
「なんでここまで言われるんだろう?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
一方で政治や社会問題に踏み込んだコメントが
「よく言ってくれた」「ど正論」
と評価される場面もあり賛否が大きく分かれているのも事実です。
この記事では
- SNSで見られる“苦手・不快”という声
- そう言われてしまう理由(5つ)
- それでも評価されているエピソード
を整理しながら「立川志らく」という人物像を少しフラットな目線で見ていきたいと思います。
立川志らくとは
まずは簡単にプロフィールを整理しておきます。
- 本名:新間一弘(しんま かずひろ)
- 生年月日:1963年8月16日(62歳・2025年現在)
- 出身地:東京都世田谷区
- 師匠:七代目・立川談志
- 1985年:立川談志に入門
- 1988年:二つ目昇進
- 1995年:真打昇進
- 現在:弟子は20人前後を抱える大所帯の師匠
落語家としての活動に加えて
- 映画監督
- 映画評論家
- 劇団主宰
- 情報番組のコメンテーター
など多方面で活躍しており文化庁芸術祭優秀賞などの受賞歴もあります。
「伝統芸能の人」でありつつテレビやラジオにも積極的に出ている“論客タイプの落語家”という立ち位置ですね。
SNSの声
まずは、実際にネットやSNSで見られる声をいくつか拾ってみます。
高市早苗首相をめぐる議論の中ではこんなポストもありました。
「立川志らく、典型的な高市早苗信者で不快」
別の場面では志らくさんのコメントが出るたびに顔写真が拡大表示されるテロップ演出について
「あの虚無顔ドアップの画像が出るのが本当に本当に不快」
といった声も上がっています。
フワちゃんの“暴言騒動”をめぐって長文でエールを送った際にはネットニュースで
「マジで気持ち悪い」「身内には甘すぎる」
といった反応が紹介され「毒舌キャラの“身内びいき”が気になる」という指摘も出ました。
またQ&Aサイトでは
「立川志らくってどうしてあんなに偉そうなんですか?」
といったストレートな“偉そう”批判も投稿されています。
こうした言葉だけを切り取るとかなり厳しい印象ですが、裏を返せばそれだけ“注目される立ち位置”にいるということでもあります。
立川志らくが「苦手・不快」と言われる理由5選
① 話し方や表情が「偉そう」に見える
志らくさんの名前と一緒に検索されがちなワードのひとつが「偉そう」。
ラジオなどでも
「よく『志らくは偉そう』と言われる」
と本人が自虐気味に話しており実際に
「なんで志らくのやつは偉そうなんだと言われるが〜」
と切り出すX投稿がニュースで取り上げられたこともあります。
情報番組で腕を組んだりやや上目線で語るような映り方も多いため
「どこか説教臭い」「上から言われている感じがして苦手」
という受け止め方になりやすいのは確かです。
◆ こういう見方も
一方で志らくさんは
- 落語界で長く第一線にいる真打
- 多くの弟子を抱える師匠
- 映画や演劇の分野でも評価を受けてきた評論家・監督
という“ベテランの自負”も持っています。
本人も「実際に偉いと言えるくらいのキャリアは積んできた」と冗談交じりに語っており、
キャラとしての“偉そう感”をあえて引き受けている部分もありそうです。
② ストレートな物言いで「毒舌キャラ」が強調される
メディア上では「毒舌コメンテーター」と紹介されることも多くキツめの言葉が切り取られがちです。
ただラジオ番組では
- 毒舌は「世の中に嘘をつきたくない」という気持ちから出ている
- 本当は政治そのものにはそこまで興味がない
といった本音も語っていて「毒舌キャラ」が一人歩きしていることへの違和感もにじませています。
◆ こういう見方も
“当たり障りのないコメント”が並びがちな中で強めの言葉を使う志らくさんは、
「言い方はアレだけど、中身はわりと正論」
と感じている視聴者も少なくありません。
毒舌ゆえに“合う・合わない”がハッキリ出てしまう典型的なタイプと言えそうです。
③ 政治・社会へのコメントが炎上しがち
志らくさんが「炎上しやすい」と言われる大きな理由が政治・社会ネタへの踏み込み方です。
- 岸田政権の支持率をめぐるコメントがきっかけでラサール石井さんとX上で言い合いになった件
- フワちゃんの“暴言騒動”で、本人を思いやる内容の長文ポストをしたところ
「マジで気持ち悪い」「やす子の気持ちを無視している」といった違和感の声が噴出した件
などコメント→記事化→SNSで賛否→炎上気味に拡散という流れが何度も繰り返されています。
志らくさん自身もラジオで
「炎上なんてさせたくてやってるわけじゃない。思ったことを言っているだけなのにすぐ炎上と言われる」
とこぼしており“炎上は技術”と評されることにも否定的です。
◆ こういう見方も
政治・社会の話は誰が何を言っても炎上しやすいテーマです。
志らくさんの場合
- 物言いがストレート
- SNSでも自分の言葉で補足を書きがち
というスタイルのため“炎上体質”に見られやすい側面はありますが「言い切る人が一人はいてもいい」と評価する層も確実にいるのが特徴です。
④ SNSでのやり取りや“ケンカ腰”に見える場面がある
ラサール石井さんからX上で皮肉を飛ばされた際には
「本当に迷惑です。自民党は嫌いだし興味ないし。付き合いもないし。絡んでこないでください」
と強い言葉で反応しニュースにもなりました。
このような“公開バトル”の場面だけが切り取られると
- 「ケンカ腰で見ていて不快」
- 「自分も他人を斬るのに、言われるとキレているように見える」
という印象につながり「苦手」と感じる人が増えてしまうのも理解できます。
◆ こういう見方も
ただこの一件では志らくさんは
「岸田政権を支持しているわけではなく報道姿勢のバランスを指摘しただけ」
という趣旨も詳しく説明しており必ずしも“政権ヨイショ”の立場ではないことも明かしています。
きつい言い回し=ケンカ腰に見えがちですが、中身としては「誤解を解きたい」「自分の立場をはっきりさせたい」という意図も感じられるところです。
⑤ もともと“好き嫌いが分かれるキャラ”である
雑誌やネット記事でも志らくさんは
- 「空気を読まない毒舌系コメント」
- 「落語界きっての論客」
といったフレーズで紹介されることが多く“波風を立てる役回り”が求められている面もあります。
テレビの情報番組やワイドショーで視聴者のモヤモヤを代弁するようなコメントをする一方で
- 「テレビで見るとちょっとしんどい」
- 「もっと軽いコメントの方が好き」
と感じる人も少なくありません。
そもそも“本音をズバッと言う論客ポジション”は、好感度よりも賛否がはっきり分かれる立ち位置です。
志らくさんの場合もそのキャラクターの強さゆえに好きな人と苦手な人が極端に分かれやすいと言えそうです。
評価されているエピソード
ここからは、「苦手」「不快」という声とは対照的に、志らくさんが“評価されている”と感じられるエピソードを見ていきます。
① 高市首相の「台湾有事」発言をめぐるコメント(2025年11月17日)
2025年11月17日放送の情報番組では、高市早苗首相の「台湾有事は存立危機事態になり得る」という発言と
それに対する中国側の強い反発が大きなテーマになりました。
このとき志らくさんは
- 高市首相の発言について「戦争をしたいと言っているわけではない」
- 中国側の反応に対して「良くないのは中国でしょ」
といった趣旨のコメントをし
「今までの政権ができなかったことを中国に関してもやり始めたという評価が支持率の高さにつながっているのではないか」
と分析しました。
SNS上では
- 「志らくがど正論言ってて驚いた」
- 「ここまでハッキリ中国の対応を批判したのは評価できる」
といったポジティブな反応もあり“いつもの毒舌”とは少し違う形で注目されています。
もちろん、この発言自体にも賛否はありますが「言うべきところはハッキリ言う」姿勢に共感した人が多かった回と言えるでしょう。
② フワちゃん騒動でのスタンス
2024年フワちゃんがやす子さんに対して不適切なメッセージを送った件では、
志らくさんはXに900字超の長文でフワちゃんへのエールを投稿し過去に自分が彼女をかばったエピソードなども明かしました。
さらに
- 「今回の出来事は許されるものではない」
- 「十分に反省すれば、また応援する」
- 「水に落ちた犬を叩くような叩き方をするタレントやコメンテーターは卑怯だ」
と“行為は行為として厳しく批判しつつ、本人が立ち直る余地も残すべきだ”という考え方を示しています。
これに対しては「やす子さんの気持ちを軽視している」と反発もありましたが
「今回の文章を読んで、志らくの人情家の一面を見直した」
という声もあり芸人・後輩を守ろうとするスタンスに共感した人も少なくありません。
③ ネットの誹謗中傷に対する考え方
番組ではネット上の誹謗中傷について取り上げた際
- コメンテーターとしての「批判」
- 個人攻撃としての「誹謗中傷」
これらは違うものだとしたうえで過度な罵詈雑言には規制が必要だとする立場も示しています。
自分自身がSNSで叩かれる立場でありながら「だからこそ線引きが必要」と語る姿勢は、一定の説得力を持って受け止められている印象です。
④ 落語家としての実績と“弟子の多さ”
コメントばかりが注目されがちですが、もともとは純粋な落語家としての実績が評価されて今のポジションにいます。
- 真打昇進から30年近いキャリア
- 文化庁芸術祭優秀賞などの受賞歴
- 全国各地での定期独演会
- 20人以上の弟子を抱える一門のトップ
といった点を見ても“テレビに出ているだけのタレント”とは明らかに違う土台があります。
だからこそ、好き嫌いは分かれながらも
「なんだかんだ言ってもコメントに重みがある」
と感じている視聴者も多いのではないでしょうか。
まとめ
今回は
- 「苦手」「不快」「偉そう」「毒舌」といったネット上の声
- そう言われるようになった背景・理由(5つ)
- それでも“評価されている”と感じられるエピソード
を通して立川志らくさんの賛否を整理してみました。
ポイントを振り返ると
- 話し方や表情、ストレートな言葉選びが「偉そう」「毒舌」に見えやすい
- 政治・社会問題に踏み込んだコメントやXでの応酬が炎上の火種になりがち
- 一方で、高市首相の「台湾有事」発言をめぐるコメントなど「よく言った」「ど正論」と評価される場面もある
- 落語家としての実績や人情味のあるエピソードに惹かれているファンも多い
というあたりが大きなポイントになりそうです。
SNS上の強い言葉だけを見ると“苦手”“不快”という印象が先に立ちますが、発言の文脈や落語家としての歩みまで含めて見てみると
「好き嫌いは分かれるけれど存在感の大きいコメンテーター」
という位置づけがしっくりくるかもしれません。
最終的にどう感じるかは、視聴者一人ひとりの価値観次第。
今回の整理が「志らく=ただの炎上芸」という単純なイメージから一歩踏み込んで考えるきっかけになれば幸いです。



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